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音のかなたへ

“水版画”の目的

鎌倉・由比ガ浜海岸で=尾籠章裕撮影

 11月の「我慢の連休」の一日、地元の海辺を散歩した。

 冬の海は、おだやかでも、青ざめている。打ち寄せる波が砂浜に描く模様に見とれた。布を転がすように来る波の先端だけが分かれて砂にさまざまな線を走らせる。水平線が広がる大きな海から、不思議なほど小さな奇麗な模様が生まれる。波が引くと共に一瞬にして線も霧散する。消えてしまう透明な傷が美しい。

 所によって色の違う砂の白みを帯びている場所は、やわらかいのであろう。そこでは波の筋が染みこんで少しずつ溶けてゆく残影が浮かぶ。貝や小石を縫って波の先が分かれるので、棒で砂に少し道を付け、小石を組み合わせて置いてみた。波の先がどこに至るかは、波の大きさによってまちまちで、砂にデザインしたちょうどの場所に波の先が届くことはなかなか無かった。たまにうまく設定した通りに残影が浮かんでも、なぜか奇麗には思…

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