
加藤浩子の「街歩き、オペラ歩き」
バッハとイタリア・オペラをテーマに、執筆、講演、音楽ツアーの企画など多彩に活動する加藤浩子さんのコラム。クラシックナビ連載。
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冬、寒さが厳しくなってくると思い出す、イタリアの街がある。 トリノ。イタリア北西部、ピエモンテ州の州都であり、フランスとの国境に近い瀟洒(しょうしゃ)な街だ…
(2019年02月05日 12:00)
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自然が創った美しい景観が、時にいかに残酷になりうるか。 シチリア第2の都市カターニアは、そのことを思い起こさせてくれる街だ。 港町カターニアのシンボルは、街…
(2019年01月02日 12:00)
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それと知らずに、歴史の現場にいた。 旅をしていると、そういうことがよくある。 その場で気付けばいいのだが、街を離れてから思い出すこともしょっちゅうだ。頭の隅で…
(2018年12月05日 16:02)
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不思議な街である。 第一の公用語は別にあるはずなのに、店に入るとフランス語であいさつされる。ドイツとも国境を接しているからドイツ語も通じるが、向こうから使われ…
(2018年11月07日 12:00)
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夜がぬれていた。 日没後の濃紺が残る夜空のしたにひろがる迷路のような旧市街。どこまでが教会でどこまでが邸宅かわからない街並みを、ミカン色がかった街灯の光が照ら…
(2018年10月10日 14:01)
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バイロイト。 その街の名前は、オペラファンのみならずクラシックファンにとって特別な響きを持つ。リヒャルト・ワーグナー(1813~1883年)が、自分のオペラだ…
(2018年09月05日 16:52)
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夏は、野外オペラのシーズンだ。古代遺跡がそのまま会場になったり、修道院の中庭に舞台がつくられたり、湖上にステージが設けられたり、いろいろな場所で繰り広げられる…
(2018年08月01日 15:13)
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意外に思われる方もあるかもしれないが、オペラハウスの数が一番多い国はドイツである。 世界のオペラハウスを網羅するサイト「Operabase」によると、ドイツの…
(2018年07月06日 12:00)
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オペラの母国イタリアの首都、ローマ。「永遠の都」とうたわれる通り、3000年近い歴史を誇る古都だ。街なかにはローマ帝国時代の遺跡から、ルネサンス、バロック、1…
(2018年06月21日 14:31)
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ゴールデンウイークも過ぎ、緑が濃くなってきた。梅雨が終われば夏はすぐ。音楽ファンにとっては、音楽祭の季節だ。 夏の音楽祭の有名どころといえば、このコラムでもご…
(2018年05月15日 11:33)
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この連載ではこれまで、欧米のいわゆる有名な歌劇場やフェスティバルをご紹介してきた。水準の高い公演を行っている各国を代表する劇場や音楽祭を訪れるのは、オペラ旅の…
(2018年04月15日 18:30)
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不思議な劇場である。 大都市の喧騒(けんそう)から切り離された閑静な広場の一角にたたずむ、瀟洒(しょうしゃ)な劇場。向かい合って建つ王宮の壮大さに比べたら、…
(2018年03月10日 11:00)
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南イタリアの大都会ナポリは、「イタリア」という国に対して多くのひとが持つイメージに、たぶんいちばん近い街だ。 太陽。海。おしゃべりで陽気な人々。雑然とした旧…
(2018年02月05日 12:00)
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(上からつづく) 前回、美食で知られる北イタリアの街パルマと、パルマを代表するオペラハウスである王立劇場、そこで開催されているヴェルディ・フェスティバルについて…
(2018年01月01日 12:00)