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音のかなたへ

  • 絵の中へ入る

     「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」に展示されていたル・シダネルの「雪」とルノワールの「画家の庭」を見ていて、なぜか、絵の中へ入りたくなった。季…

  • 梅雨の晴れ間

     梅雨のころ、ぬれた葉っぱに張り付いているカタツムリをよく見かけるが、実際には、カタツムリは水に弱いらしい。体をはみ出す、あんな大きな貝殻を背負っているのに。 …

  • 無いはずの桜

     いつも不意に桜はやってくる。季節が過ぎ去っていても不意にやってくる。 とうに散り終わったのに、笙(しょう)の透徹した音の中に桜が見えた。響きから無数の桜の花び…

  • 始まりと終わり

     始まりと終わりはどこにあるのだろうか。世界の始まりの前は何か、世界の終わりの後はどうなるのか、子どものころからのきりのない問いは、今も解決しない。 平成が終わ…

  • 冬眠する街

     ドイツのモーゼル川沿いの町、ベルンカステル・クースには、中世の神学者、クザーヌスの生家が残っており、その一室はホールになっている。2月末にそこでシューベルトの…

  • 自筆原稿からの音

     久しぶりに会った彼は、少し日に焼けたせいか、引き締まってたくましく見えた。 ぼろぼろに古びて茶色になった箱入りの本をこちらへ差し出した。『ベートーヴェン研究 …

  • 森の孤独の眼差し

     昨年、母を亡くしたからだろうか、アイヒェンドルフの詩のひとつになじめるようになった。シューマンの歌曲集《リーダークライス》Op.39の1曲目《異郷にて》のテキ…

  • 華やかさの底に

     大みそか、冬ざれた箱根に行ってみた。ところどころ、新年2日、3日の箱根駅伝の準備の様子は見えるが、山の上り坂に入ると、誰もいない。くねる道の先から現れてくる車…

  • 孤独ではない孤独

     ホールはそこで演奏会が行われていなければ、行き止まりの空間に外から多くの人が入ってきてあれやこれやしゃべる人々のたまり場である。 ポゴレリッチのピアノ・リサイ…

  • 昼の中の夜想曲

     伏し目がちの女性の視線の先は、細く流れる牛乳の白い線に向けられている。窓から光が差し込んだテーブルの明るみの上に、牛乳を持ってきて容器に注いでいる。 白い線の…

  • コンテナと修道院

     ひとつの感情からぬけ出せないと苦しい。こだわっては状況がさらに悪化することを本人が一番分かっている。プッチーニのオペラ3部作の第1作《外套》は、とらわれた感情…

  • 静けさを聴き取る

     ニーチェは耳について不思議なことを書いている。 <私はまだ耳を持っているのか? それともまだ私は耳にすぎないもので、それ以上の何ものでもないのか?>(信太正三…

  • 富山から吹く風

     風は野を渡ってくる。地から、空からの息のように感じられるのは、私たちの呼吸と同じく、風が膨らんだり、止まったりするからだろう。 5月の光が富山の風を透きとおら…

  • 桜とヘルダーリン

     先月末、夕暮れの上野公園を歩いた。桜の盛り。無数の人が桜並木の方へ向かって吸い込まれてゆく。私もその一人。男も女も、さまざまな国の人も、子ども、お年寄り、多く…

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