
ジェンダー(社会的に作られた性差)にとらわれない、平等な社会とは?格差解消のための課題を考えます。
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スイスのシンクタンク「世界経済フォーラム」(WEF)は3月31日、世界各国の男女格差を測る「ジェンダーギャップ指数」の最新ランキングを発表した。2020年の日本の順位は156カ国中120位。119位はアフリカの産油国で長期独裁政権が続いたアンゴラだった。過去最低となった19年の153カ国中121位より一つ向上したが、過去2番目に低い順位だった。政治、経済分野の男女格差が改善されず、主要7カ国(G7)中でも最低だった。
日本のジェンダーギャップ指数
年 | 順位/対象国 | スコア | 分野別 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
経済 | 政治 | 教育 | 健康 | |||
2020 | 120/156 | 0.656 | 0.604 | 0.061 | 0.983 | 0.973 |
2019 | 121/153 | 0.652 | 0.598 | 0.049 | 0.983 | 0.979 |
2018 | 110/149 | 0.662 | 0.595 | 0.081 | 0.994 | 0.979 |
2017 | 114/144 | 0.657 | 0.580 | 0.078 | 0.991 | 0.980 |
※指数は、0が完全不平等、1が完全平等を示す。
取り残された日本
WEFは06年からジェンダーギャップ指数の年次報告書を発表。日本の順位は、06年115カ国中80位▽10年134カ国中94位▽18年149カ国中110位――と右肩下がりの傾向が続く。一方、順位のもととなる平等達成率そのものは06年の64・5%からほとんど変わっていない。女性の政治進出に詳しい上智大の三浦まり教授(政治学)は「国内の格差がこの15年間改善されない中、世界全体でジェンダー平等への取り組みが進み日本が取り残されている」と指摘している。
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