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恋ふらむ鳥は

「恋ふらむ鳥は」は、飛鳥時代に活躍した歌人の額田王(ぬかたのおおきみ)を主人公にした小説です。額田を通じて、日本の礎が築かれた変革期の時代に迫ります。澤田瞳子さんは1977年、京都府生まれ。2010年「孤鷹(こよう)の天」でデビューし、歴史小説を中心に人気を集める気鋭の作家です。挿画はイラストレーターの村田涼平さん。優美で繊細な画風が物語の世界を盛り上げます。

  • /167 澤田瞳子 画 村田涼平

    「駄目とは、いったいどの辺りがですか」 鳰(にお)の海(琵琶湖)の広大さと新たな都のすばらしさを詠んだ歌に、未曽有の遷都を計画する葛城(かつらぎ)の気宇壮大さを…

  • /166 澤田瞳子 画 村田涼平

     歌を以(もっ)て遷都を促そうと言い出したのは、確かに額田(ぬかた)自身だ。だがそれはあくまで宮人(くにん)として歌を奉ろうとしたのであって、歌詠みとして褒めそ…

  • /165 澤田瞳子 画 村田涼平

     これは面白くなりました、と呟(つぶや)きながら、鎌足(かまたり)が両手をこすり合わせる。かと思えば、一つ二つと指を折って何事か数えてから、忙しく額田(ぬかた)…

  • /164 澤田瞳子 画 村田涼平

     【あらすじ】葛城と鎌足は飛鳥から近江に都を移そうと計画を進めるが、周囲からは想定以上の反発の声が相次ぐ。百済出兵の時に歌を詠んで兵士の士気を高めた額田が、今度…

  • /163 澤田瞳子 画 村田涼平

     だが葛城(かつらぎ)と大(おお)海人(あま)は互いに睨(にら)み合ったまま、額田(ぬかた)を一顧だにしない。しばしの沈黙の後、鎌足(かまたり)がようやく、「考…

  • /162 澤田瞳子 画 村田涼平

     不機嫌に黙り込んだ葛城(かつらぎ)のかたわらでは、一刻ほど前に馬で近江から戻ってきたばかりの鎌足(かまたり)が胡坐(あぐら)をかいている。この半年あまり、数日…

  • /161 澤田瞳子 画 村田涼平

     新都と定められた近江滋賀郡(こおり)の整備が完了し、東西四里(約一キロメートル)、南北十六里(約四キロメートル)あまりの地に条里が整えられたのは、翌年一月であ…

  • /160 澤田瞳子 画 村田涼平

     大(おお)海人(あま)は夫としては苛立(いらだ)つ点も多いが、人を欺くような人物ではない。それだけにいつぞや、葛城(かつらぎ)の跡取りは伊賀(いが)でよかろう…

  • /159 澤田瞳子 画 村田涼平

    「葛城(かつらぎ)さまの宮では今、お妃(きさき)がたやその侍女たちも、こぞって背の君の発願をお手伝いすべく、幡(ばん)作りにお忙しいそうよ。父さまの宮でも、大田…

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