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エンジ旋風・常総学院センバツ出場

第1部・夢舞台への道のり/1 「V候補」に真っ向勝負 /茨城

横浜の最後の打者を打ち取り、ハイタッチする鈴木昭汰投手(中央)と木村健太郎捕手ら=さいたま市営大宮球場で2015年11月1日、玉腰美那子撮影

 <第88回選抜高校野球>

    実戦練習重ね、自信深める

     選手も監督も、成長を実感したのは横浜戦だった。昨年11月1日、さいたま市で開かれた関東大会1回戦。横浜は最速151キロの本格派右腕、藤平尚真投手(2年)を擁し「優勝候補の筆頭」と評された。その強豪に逆転勝ちしたのだ。

     番狂わせではない。選手の多くが「ベンチには『打てる』『勝てる』という雰囲気があった」と口にする。実戦練習に裏打ちされた自信が「勝つ雰囲気」を作り上げていた。

       □   □

     「前年に比べ、力は劣る」。昨夏の新チーム結成時、佐々木力監督が抱いた率直な印象だ。旧チームでベンチ入りしていたのは5人だけ。例えばその前の年は8人が残ったから、それより3人少ない。

     経験を積ませるため、練習試合を積極的に組んだ。7月末から9月中旬までの約1カ月半で、前年より13試合多い44試合。しかも「つまらないミスをしたらすぐに交代させられ、気を抜く暇はない」(中村迅主将=2年)ほど緊張感に包まれていた。

     抽選で初戦の相手が横浜と決まると「藤平対策」に取り組んだ。ピッチングマシンの速度を通常より10〜15キロ上げ150キロに設定。185センチからの角度のある投球を想定し、時にはマシンを台の上に置いた。当初は全く当てることができなかったが、毎日2〜3時間を打撃練習に費やすことで、徐々に慣れてきた。

       □   □

     「マシンよりも遅い。間違いなく打てる」。五回2死、宮里豊汰選手(1年)はこの日3回目の打席に入った。一塁には中前打の有村恒汰選手(2年)。1球目の真ん中高めの直球を振り抜くと、打球は左翼スタンドへ。会心の逆転2ランだった。勢いそのままに後続も3連打で3点目を奪い、勝負を決めた。守りも無失策と完璧だった。

       □   □

     佐々木監督には、この日のベンチの様子が、1984年に取手二の選手として夏の甲子園に出場し、全国制覇した時と重なった。決勝の相手は桑田真澄さん、清原和博さんの「KKコンビ」を擁するPL学園。「あの時もベンチには『絶対に打てる』という雰囲気があって、桑田投手を打ち崩した。今回と雰囲気が似ていた」

     「強い相手にも臆することなく向かっていく気持ちを全員が持った時」にその雰囲気が出てくるという。厳しい実戦練習を乗り越え、いつの間にか、チームには負けない気持ちが身についていた。=つづく

       □   □

     3月20日開幕の第88回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に2年連続9回目の出場が決まった常総学院。白にエンジのおなじみのユニホームが甲子園で旋風を巻き起こすか。第1部はこれまでの戦いを振り返りながら、成長したチームの姿を紹介する。【加藤栄】


     ▽1回戦

    常総学院

      000030000=3

      000100000=1

    横浜(神奈川)

     (常)鈴木−木村

     (横)藤平、石川−福永

    ▽本塁打 宮里(常)

    ▽二塁打 宮里、中村(常)

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