メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

エンジ旋風・常総学院センバツ出場

第1部・夢舞台への道のり/3 レギュラーの座、保証なし /茨城

競い合う(時計回りで)右上から野呂健太、荒祐広、宮谷拓人、石川大の4選手=いずれもさいたま市で

 <第88回選抜高校野球>

    互いに切磋琢磨、4選手

     左翼手、右翼手のレギュラーの座を、長打力の石川大▽堅守の野呂健太▽強心臓の宮谷拓人▽経験豊富な荒祐広というタイプの違う4選手が争っている。いずれも関東大会に出場した。だが、途中出場、交代も多かった。

     荒選手は1回戦の横浜(神奈川)戦で右翼手として先発したが、4打数無安打といいところがなかった。準々決勝の日本航空(山梨)戦でも無安打と精彩を欠き、準決勝、決勝はベンチスタートだった。

     4選手の中で、ただ1人昨春のセンバツに出場した荒選手。最も経験を積んでいるが、調子が良くないと、容赦なく先発から外される。うかうかしてはいられない。

     一方、宮谷選手は1回戦では出場機会がなかったが、準々決勝で先発して同点二塁打を放ち、準決勝、決勝ともに先発した。「まず荒を抜かさないとグラウンドに立てない」と闘争心をむき出しにする。

       □   □

     調子が良いからといって、試合に出続けられるわけではない。例えば準決勝の桐生第一(群馬)戦。2点リードで迎えた六回2死、先制打を放った石川選手はこの日2本目となる安打を放った。しかし一塁に到達すると、代走を告げられ野呂選手に交代した。

     佐々木力監督は逃げ切るため「守備固め」を選択した。野呂選手は石川選手より足が速く、守備も堅い。個性の違う選手が多ければ多いほど、戦術の幅は広がる。好調だった石川選手だが、この交代には「それぞれに得意分野がある」と自身も納得している。

       □   □

     レギュラーを獲得するのは誰か。佐々木監督は「最終的には走攻守がそろっている選手。今は状況に合わせて起用している。試合を通して競い合ってほしい」と実戦での更なる切磋琢磨(せっさたくま)を求める。裏を返せば「決め手不足」。4選手は自らの課題を把握し、一歩でも抜け出そうと必死だ。

     荒選手は、不得意だった外野からの送球練習を重点的に行う。投球の際、手首が斜めに倒れてカーブがかかり、送球が定まらないためだ。「甲子園では絶対に先発出場する」と闘志を燃やす。

     選手はベンチ入りしたメンバーを「Aチーム」、それ以外を「Bチーム」と呼ぶ。宮谷選手は「甲子園を経験した荒、昨年Bチームとしてともに頑張ってきた石川、野呂が良い刺激になっている」とライバルの大切さを語る。4選手が奮起すればするほど、誰を起用すればよいのか、佐々木監督の悩みも深まりそうだ。【加藤栄】=つづく


     ▽準決勝

    常総学院

      000110002=4

      000000000=0

    桐生第一(群馬)

     (常)樫村−木村

     (桐)内池、青木−高田

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    関連サイト