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春に翔る・日南学園の挑戦

16年センバツ 第2部/3 体作りの味方 栄養管理担う調理長 /宮崎

料理を盛る村崎調理長(右)。配膳は選手たちも手伝う

 厚生労働省の食事摂取基準によると、男子高校生(15〜17歳)の1日エネルギー必要量は2500〜3150キロカロリー。日南学園野球部員は倍近い5000キロカロリーを取る。その食事を作るのが野球部合宿所「望洋学塾」の村崎政文調理長(35)だ。自身も野球部OBで、同じ合宿所で仲間と寝食を共にした経験から「OBだからこそできる選手目線の工夫がある」とチームを支える。

     日南学園調理科の出身。1年生時でセンバツ、3年生時に夏の甲子園を経験し、メンバー入りは果たせなかったものの「卒業後も野球をやりたい」と考えていた。だが3年時、国体で対戦した横浜・松坂大輔投手の剛腕に接し、「あのレベルは無理だ。料理の道を極めよう」と卒業後は大阪の料亭旅館に就職した。努力のかいあって数店の旅館、料理店を経験した後、若くして兵庫県・有馬温泉にある旅館の料理長になった。

     母校から「日南学園に戻らないか」と話が来たのは31歳の時。「料理長として期待されていることもあり、1カ月くらい悩んだ。最後は母校に恩返しをしたいという気持ちが勝った」と帰郷を決めた。

     以来、合宿所で栄養管理を引き受けてきた。まず着手したのがメニューの改善。野球部時代の経験から「『またこれか』と飽きたら食べてくれなくなる」と30種ほどだったメニューを約70種に増やした。冬の体力強化メニューの鍋も寄せ鍋、もつ鍋、トマト鍋と15種類をそろえ、部員たちは口をそろえて「うまい」。多くの量を食べられるよう、副食以外にもつくだ煮や漬物を豊富にそろえ、魚料理では骨の少ないものを使うなど工夫を凝らす。

     「高校生は体を作っていくのが大事。重要な役割を任されたと思っている」と村崎さん。「センバツでは思いきり暴れてほしい。良い状態で臨むためにも体調、栄養管理は万全を尽くしたい」と今日も調理場で腕を振るう。【宮原健太】

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