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第88回選抜高校野球

全ての人魅了したい 開会式で司会、福山誠之館・藤井翔也さん(3年) /広島

「球児、観客、応援するすべての人の心に残る司会をしたい」と話す藤井翔也さん=福山誠之館高校で、菅沼舞撮影

 20日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する第88回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)で、福山誠之館(福山市)3年、藤井翔也(しょうや)さん(18)が開会式、尾道北(尾道市)2年、中村みちるさん(17)が閉会式でそれぞれ司会を務める。今回、県内チームの出場はないが、白球にかける球児を「声」で応援したいと、練習を重ねる2人を2回に分けて紹介する。

     藤井さんは昨年7月の第62回全国高校放送コンテスト朗読部門で優勝。センバツの司会は、伝統ある福山誠之館放送部初の快挙だ。「甲子園は高校放送部員のあこがれの舞台。まさか自分が行けるとは」と喜びをはじけさせた。野球部員からは「俺たちよりも先に甲子園に出た」と祝福されたという。

     幼い頃からアニメ作品に親しみ、中学時代に声優を志した。「声を使えば、人、動物、機械、あらゆるものになれる」。声が持つ無限の可能性のとりこになった。高校入学後、いったんは卓球部に入ったが、放送部制作のドキュメント番組に感銘を受け転部。以来、朗読に打ち込んできた。指導する永尾昌栄教諭(54)は「音域が広く、指摘した点をすぐに修正する調整能力がある」と高く評価する。

     父秀憲さん(47)は近大付属福山高校の元球児。入学前の1984年春、同校はセンバツに出場したが、自身は甲子園でプレーできなかった。父の目指した甲子園の土を踏めることが誇らしいという。開会式では入場行進を担当する。もう一人の式典担当は同じ被爆地・長崎県の高校3年生。平和だからこそ開催できる祭典に、平和の発信地から来た高校生が肩を並べることに縁を感じるという。

     発音、強弱、間合い−−。アナウンスは「正解がない、出口のない迷路」といい、今も試行錯誤の日々。重圧を感じるが、球児のため、全国の放送部員のため、ベストを尽くすつもりだ。「全ての人を魅了するような司会をしたい」。原稿を見つめる瞳は輝いていた。【菅沼舞】

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