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選抜高校野球

東海3県からは至学館と多治見

麻王義之監督を胴上げし、センバツ出場決定を喜ぶ至学館の選手たち=名古屋市東区で2017年1月27日、大竹禎之撮影
21世紀枠でのセンバツ出場が決まり喜ぶ多治見の選手たち=岐阜県多治見市で2017年1月27日、兵藤公治撮影

 第89回選抜高校野球大会の選考委員会で27日、出場32校が決まり、東海3県からは至学館(愛知)と多治見(岐阜)が選ばれた。いずれも恵まれない環境で実力を培った初出場の両校ナインは、一足早い春の知らせに喜びを爆発させた。

至学館 「鳥かご」人工芝グラウンドで打撃練習を重ねて

 2011年夏以来、2回目となる甲子園への切符を手にした名古屋市東区の至学館は、ネットに囲まれた「鳥かご」と呼ばれる26メートル四方の人工芝グラウンドでキャッチボールや打撃練習を重ねてきた。麻王(あさお)義之監督(53)は「練習環境を言い訳にしないという、選手たちの強い気持ちがプレーに表れている」と話す。

 野球部の創部は06年と、歴史はまだ浅い。専用のグラウンドはなく、計71人の部員にとって「鳥かご」は決して満足なスペースではない。校庭でシートノックやフリー打撃など実戦的な練習に取り組めるのは水曜だけだ。

 それでも昨年の秋季大会で愛工大名電、東邦、享栄、中京大中京の「愛知4強」を次々に破り、東海大会準優勝を果たした。木村公紀主将(2年)は「土日の練習試合に集中し、状況判断や勝負どころを考える力が身についた」と振り返る。藤原連太郎中堅手(同)は「レベルの高いチームに挑み、勝って校歌を歌いたい」と初戦突破を誓った。【梶原遊】

県立の進学校・多治見「勉強と部活動の両立」掲げ

 岐阜県勢で初めて21世紀枠でのセンバツ出場を決めた多治見市の多治見は、県立の進学校。部員たちは「勉強と部活動の両立」を掲げ、約1.5~2.5時間の「時短練習」など、創意工夫を重ねながら環境面の制約を乗り越えてきた。

 6~7限目まで授業がある平日は、練習開始が遅くなっても最終下校時間の午後6時半には終わらせる。グラウンドは他の三つの部と共同で使うため、内外野そろってのノックやフリー打撃はできず、夏場は近くの市営球場を借りて練習する。

 長くて扱いづらい2メートル弱の塩化ビニール管を素振りし、体の軸や手首の使い方を意識したスイングを身に着け、体幹を鍛えた。空気抵抗を受けやすいバドミントンのシャトルを使って打撃練習し、変化球にも備えた。

 雨の日を除き、自宅周辺で40分以上の走り込みを続けているという主戦の河地京太投手(2年)は「甲子園は小さい頃からの憧れの舞台。まずは1勝したい」と決意を新たにしていた。【沼田亮】

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