メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

第89回選抜高校野球

工大福井/中 挑戦の伝統胸に 北信越大会の切符つかむ チームメートは諦めず /福井

2016年秋の福井県大会準決勝福井商戦で、一回に先制の適時打を放つ西村吏久人選手=福井市福町の県営球場で、立野将弘撮影

 <センバツ2017>

     新チーム発足から2カ月弱で、秋の県大会が始まった。目標に掲げた明治神宮大会出場には、上位3校だけが出場できる北信越大会で優勝しなければならない。センバツ出場のためにも負けられない戦いが続く。

     福井工大福井は自慢の打線がつながり、順調にトーナメントを勝ち上がった。しかし、勝てば北信越大会出場が決まる準決勝で、夏の県大会で惜敗した福井商が再び立ちはだかった。

     再戦は夏と同じ県営球場で、ベンチも同じ一塁側、福井商の先発も夏と同じ石本太一投手(2年)。夏に出場した北川智也主将(同)と山内貴文選手(同)は「今回は絶対に負けない」と闘志を燃やした。

     試合は初回から動いた。先頭の北川主将が右越え三塁打を放ち出塁。続く西村吏久人選手(同)の右前打で先制した。4番・山岸旭選手(同)からも三塁打が出て、初回から2点をリードした。

     誰もが「今日は良い流れだ」と感じた矢先の二回、福井商が3点を挙げて逆転。その後、じわじわと点差を広げられ、七回までに6点差となった。細かい守備の乱れもあり、一塁側ベンチに重苦しい雰囲気が漂った。

     「また負けるのか……」。北川主将は夏を思い出し、諦めの気持ちになった。だが、チームメートは違った。山内選手を中心に「まだ追いつける」「試合は終わってない」と声を出し続けた。山内選手は「夏の借りを返したかった」と振り返る。

     ベンチは再び活気を取り戻して八回、打線がつながり4点を返した。九回も1点を返したが逆転には至らず、8-10でゲームセット。

     「自分が諦めなかったら、今日は勝てたはず」。試合後、北川主将はチームメートの前で謝った。チーム全員が気持ちを入れ替え臨んだ3位決定戦では羽水を圧倒し、北信越大会への最後の切符をつかんだ。

     10月15日、新チーム発足時目標に掲げた「明治神宮大会出場」を胸に、選手らは長野県営上田野球場で行われる北信越大会初戦、上田西戦に臨んだ。=つづく

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    関連サイト