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第89回選抜高校野球

センバツ開会式司会に小野高3年・杉本さん 県内から初の起用 3年間の締めくくり /兵庫

センバツの司会者に決まった小野高校の杉本菜瑠さん=兵庫県小野市西本町の同校で、姜弘修撮影

 <センバツ公庫野球>

     19日に阪神甲子園球場で開幕する第89回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)の開会式の司会者に、県立小野高3年の杉本菜瑠(なる)さん(18)が起用されることが決まった。甲子園の地元である同県の高校生が開会式の司会を務めるのはセンバツ史上初。入場行進の進行を担当する杉本さんは「甲子園で高校最後の放送を終えることにすごく憧れがあったので、素直にうれしい」と喜んでいる。【姜弘修】

     小野高放送部で入賞を重ね、昨年7月のNHK杯全国高校放送コンテスト(アナウンス部門)で優勝した実力者だ。2年生の時に夏の甲子園でも入場行進の司会に抜てきされており、今回の起用で甲子園での高校アナウンス界の“春夏制覇”の快挙を達成することになった。

     原点は中学2年の時の文化祭。体育館の舞台上で1人、プロジェクターを使った10分近い長編の絵本の読み聞かせを任された。「これだけの時間、人前で話をする経験をしたことがなかった」。緊張しながも、自分の発声に観客からリアクションが返ってくることに喜びを感じ、特技のない自分のやりたいことが見えた気がした。小野高に進学すると強豪と言われる放送部の門をたたいた。

     そんな杉本さんのモットーは「常に謙虚でいること」。初対面の他校の顧問や生徒に気後れなくアドバイスを請い、全国大会前日の他県の練習会場に力士の出げいこよろしく飛び込んだ。顧問の山本美千代教諭に「現状に妥協しない。良い意味で厚かましい」と言わせる姿勢でアナウンス力を磨き、学校の枠を越えて「同志」と呼べる仲間もできた。

     2度目とはいえセンバツは初の大舞台。杉本さんは「1、2年生の選手が新しい一歩を踏み出す開会式なので、夏とはまた違った熱気があると思う」と気負いはない。球児の夢の聖地で大役を果たした後は、アナウンサーになるという自分の夢を追いかける。

    〔播磨・姫路版〕

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