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未踏の頂へ

静高センバツ’17 勝利信じ、ひたむきに 女性初の応援団長・香焼梨沙さん /静岡

センバツ旗授与式後の壮行会でエールを送る香焼梨沙さん(中央)=静岡市葵区の静岡高校で

 <第89回選抜高校野球>

     ◆香焼(こうたき)梨沙さん

    県内外からOB特別指導、選手も励ましの声

     日が傾いた夕方の静岡高校(静岡市葵区)。センバツに向け練習に励む野球部選手の威勢の良い掛け声が飛び交うグラウンドの片隅で、負けじと「しーずーこーうです」と張りのある大声が響いた。声の主は、同校応援指導部で団長を務める香焼(こうたき)梨沙さん(1年)。同校史上初の女性団長だ。

     静高の応援団は、部活として活動する応援指導部と、1クラスから2人ずつ選ばれた応援委員で構成されている。応援指導部は1960年代に創部し、最盛期には20人以上の部員がいたこともある。以前はラグビーなどの応援もしていたが、現在は野球部の応援が中心だ。

     入部のきっかけは、昨年5月に行われた静岡商業高との定期戦。小学生の頃にはチアリーディングを習っていたこともあり、球場のスタンドで元気はつらつと盛り上げる部の先輩の姿を見て「私ももう一度応援がしたい」と思い入部した。昨夏の静岡大会までは3年生3人、1年生2人の部員がいたが、3年生の引退後、本格的に活動するのは香焼さん一人に。心細さは感じたが、応援の達成感を考えれば苦ではなかった。

     普段は弓道部と兼部。平日の放課後は毎日20分間の発声練習のみだが、月曜日は2時間かけ、試合での応援と同様に振り付けを伴った実践形式の練習を積む。活動場所は、グラウンドに面した、体育館横の空きスペースだ。グラウンドに向けて大声で叫ぶ発声練習から始めるが、恥ずかしさは感じない。

     今年に入ってから、心配した応援指導部のOBらが県内外から駆けつけ、基本的な動作や音楽に合わせた振り付けなどを教える特別指導を始めた。「口を縦に開けないと響く声は出ないよ」。時には厳しい言葉も飛ぶ。

     それでも親身に教えてくれる卒業生や、時々発声練習につき合ってくれる同級生には感謝している。「応援よろしくね」。同じクラスの成瀬和人選手や藤田大和捕手が試合前、励ましの声をかけてくれるのも力になっている。

     2月16日のセンバツ旗授与式後の壮行会では、体育館の壇上に並んだ選手の前に学ラン姿の香焼さんが立ち、「フレーフレー静高!」と力強い声でエールを送った。「勝った時の喜びは何にも変えられない。だから頑張れるんです」【古川幸奈】

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