メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

選抜高校野球

試合巧者ぶり、まざまざ見せた報徳学園

一回表報徳学園1死二塁、片岡の中前打で永山が生還=阪神甲子園球場で2017年3月20日、木葉健二撮影

 ○報徳学園(兵庫)21-0多治見(岐阜)●

 走ると決めていた。一回1死後、右前打で出塁した報徳学園・永山は「スタートさえ良ければ大丈夫だ」と自信があった。

 続く片岡の初球は多治見バッテリーも警戒して外したが、永山は50メートル5秒9の俊足を飛ばして二盗に成功。片岡の中前打で先制のホームを踏んだ。相手先発の右横手・河地について「ビデオを見て研究し、何秒したら打者へ投げるとか、投球の癖は分かっていた」と明かす。さらに三回には先頭打者として初球をセーフティーバントの構えで揺さぶり、2球目の甘い直球を中前打。相手の動揺を誘い、敵失にも乗じて一挙8得点を奪う猛攻の口火を切った。

 「足が速くても遅くても、揺さぶりはできる。これは徹底している」と永田監督。永山は5安打3打点と大活躍したが、序盤のプレーはまさにチーム方針を体現したものだった。終わってみれば、打線は21安打で21得点。これも緩い球を中堅から逆方向へ打つ練習通りの打撃を、各打者が徹底した結果だ。

 初出場校を相手に、全国制覇3回の名門校の試合巧者ぶりをまざまざと見せつけた。「元々は打てないチーム。こんなチームじゃなかった」と驚く永田監督。今大会限りで勇退する指揮官の花道を飾るべく、チーム一丸でつかんだ8年ぶりの勝利だった。【来住哲司】

毎日新聞のアカウント

8月10日の試合

話題の記事

関連サイト