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選抜高校野球

代役捕手、3投手導く…大阪桐蔭

【宇部鴻城-大阪桐蔭】五回のピンチで、マウンドの徳山(右)に声をかける大阪桐蔭の捕手・福井=阪神甲子園球場で2017年3月25日、三浦博之撮影

 ○大阪桐蔭(大阪)11-0宇部鴻城(山口)●

 ピンチですかさずマウンドに駆け寄った。五回1死満塁、大阪桐蔭の捕手・福井は「点差もある。思い切って低めに投げよう」。四死球を与えて落ち着きを欠いていた先発・徳山に声をかけた。外角低めを要求。一ゴロと空振り三振に打ち取って切り抜けた。

 「思っていたより良かった。合格点」。3投手の継投で生み出された無失点リレーに、背番号3の捕手は胸をなで下ろす。正捕手の岩本が2月に左手のひらを骨折。昨春の甲子園でブルペン捕手としてベンチ入りしていた福井に急きょ、代役が回ってきた。

 意識したのは、自らの持ち味である大胆な配球だ。「ストライクは(1人の打者に)1球だけでいい」。早打ちする宇部鴻城打線の特徴は織り込み済み。ストライクカウントを先行させることを心掛け、投球にリズムを生み出すために、素早い返球も心掛けた。

 内角を思い切り突いて詰まらせたかと思えば、ストライクからボールになるスライダーで打たせて取る。7回を2安打に抑えた先発・徳山も「(あまり投じない)内角を使えて自信になった」と、新たな投球スタイルの発見にもつながった。

 主将も務める福井は「けがをしても他の誰かがカバーする一体感を意識してきた」と強調する。西谷監督も「捕手がいなくなって徳山の成長も感じる」と効果を語る。思わぬアクシデントもプラスに変えていく。高いチーム力が大阪桐蔭には備わっている。【藤田健志】

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