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選抜高校野球

「不安になるぐらいの成長」報徳学園・西垣

【前橋育英-報徳学園】完封し声を上げる報徳学園の西垣=阪神甲子園球場で2017年3月26日、宮間俊樹撮影

 ○報徳学園(兵庫)4-0前橋育英(群馬)●(2回戦・26日)

 外角低めのフォークで、腰の引けたスイングをさせた。報徳学園の右腕・西垣の変貌ぶりは、四回1死一塁で前橋育英の4番・飯島を空振り三振に仕留めた投球に表れていた。

 その1球前。「内角が苦手そう」と、ファウルがやっとなほどの内角いっぱいに、138キロの直球を投げ込んだ。飯島の意識に内角球を刷り込ませたからこそ、決め球が絶大な効果を発揮。「外の変化球が切れていた」と相手に言わしめた。甘く入れば、一発長打のある打者に内角直球を果敢に使えたのは、ひと冬で球速が130キロ台前半から141キロまでアップしたことが大きい。

 永田監督による「西垣改造計画」が始まったのは昨年11月。セットポジションをワインドアップに、踏み出す左足の歩幅を6歩から6歩半に、それぞれ変更。とにかく直球を思い切り投げた。さらに40メートルの遠投で球質を改善させ、ブルペンでは内角直球を100球続けて投げ、制球を磨いた。「コースをきっちり狙わなくてもファウルが取れ、変化球も振ってくれるようになった」と実感する。

 1回戦は7回無失点。この日は被安打4で公式戦初完封。永田監督は「高校生は怖いね。不安になるぐらい成長する。報徳の背番号1になってきた」と目尻を下げる。春夏通算3回の甲子園優勝を誇る報徳学園。センバツで優勝した2002年は大谷(現ロッテ)、4強の09年は宮谷(現東京ガス)がいた。上位へ進出する時は、頼りになるエースがいる。【安田光高】

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