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選抜高校野球

ハイリスクな攻撃 大阪桐蔭

【東海大福岡-大阪桐蔭】七回裏大阪桐蔭1死三塁、山田の中前打で山本が生還=阪神甲子園球場で2017年3月29日、宮間俊樹撮影

 ○大阪桐蔭(大阪)4-2東海大福岡(福岡)●(準々決勝・29日)

 東海大福岡の右横手・安田の投球モーションに合わせ、三塁走者・山本が猛然と本塁へ突き進んだ。打者の山田が直球をたたく。打球は前進守備の遊撃手の右をゴロで破った。大阪桐蔭が待望の2点目をもぎ取った。

 七回1死。三塁に走者を置いてのヒットエンドランというハイリスクな作戦を取った。カウント2-2。ボール球の可能性はある。ストライクが来ても当てられない恐れもある。エンドランではなく、バットに当たってからスタートを切る「ゴロゴー」やスクイズという選択肢もあったにもかかわらず、だ。

 最もリスクが高い作戦を選んだ意図を、山田と山本は「どんどん攻めていけ」と解釈していた。「スクイズより打って1点取った方が次につながる」と山本。後続もつないで、思惑通りの展開になった。

 2試合連続2桁得点の打線が中盤までわずか1点。浮き上がる球にタイミングが合わず、ポップフライが目立つ。西谷監督は「予想以上に苦しかった」と胸の内を明かす。自慢の強力打線が封じられ、大阪桐蔭はなりふり構ってはいられなかった。

 ただ、無謀な賭けだったわけではない。50メートル6秒1の走力がある山本は「ミスしたら監督のせい」と言ってのけるほど、思い切りのいい性格。山田はここまで2打席とも転がしていた。作戦実行に最適な2人だった。山本は胸を張って言う。「大阪桐蔭では打つだけでは駄目。いろんなことができないと生き残れない」。大阪桐蔭の真骨頂を見せつけた。【安田光高】

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