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第89回選抜高校野球

大阪桐蔭8-3履正社 小枝守・高校日本代表監督の話

 <2017 第89回センバツ高校野球>

    一球、一瞬息抜かずに

     決勝は同レベルの力を持つチーム同士のハイレベルな戦いだった。4本塁打を含め大阪桐蔭が2桁安打したが、4併殺と、ともに無失策の堅守が試合を引き締めた。

     大阪桐蔭の徳山投手は外角一辺倒だったが、コントロールが絶妙だった。一方の履正社・竹田投手は、球威がいま一つだった。雨天順延による1日の休養が、徳山投手の方に有利に作用したようにみえた。ただ、勝負あったかに見えた八回に、つないで追いついた履正社の気力を感じた。勝ち越していれば勝負の行方はわからなかった。逆に、大阪桐蔭はそれを上回る力を冬場に蓄えたということだろう。

     大会通算安打、通算得点が過去最多となったが、投手力が低かったとは思わない。以前は投手の方が取り組んでいた筋力トレーニングに、近年は野手も力を入れている。同じトレーニングをすれば、打力が上がってくるのは当然だ。その中で、投手にはより精密な制球力と豊富な球種が必要になってくる。2回戦で、呉の池田投手が低めを丁寧について履正社を1点に抑えたのは象徴的だった。

     U-18ワールドカップでの日本の戦い方を考えると、守備力は当然として、攻め負けないようにしなければならない。打線は打つか打たないか半々。走塁を大事にしたいが、まだ緩い学校が多い。たとえば一、三塁でファウルフライが上がって、捕手がバックネット付近まで捕りに行っても走者が動かない。一塁走者が走れば捕手が二塁に送球し、三塁走者は本塁を狙える可能性がある。一球たりとも、一瞬たりとも息を抜けない野球をやってほしい。

     守備力は上がっているが、体の正面で処理できる打球にもかかわらず、ランニングキャッチしながらスローイングに入る二遊間が目立った。夏までの課題にしてほしい。【高校日本代表監督、千葉・拓大紅陵元監督】

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    8月12日の試合

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