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高校野球・新世紀

第1部 消すな球音/3(取材後記) 身近な球児が救世主に

2016年3月に邇摩高グラウンドで行われた園児向けの野球教室。先生役の球児は園児とペアになって野球を楽しんだ=島根県高野連提供

 島根県ではサッカー、バスケットが人気競技。サッカーはボール一つで手軽に遊べ、バスケットはプロのBリーグチームが県内に誕生したことが理由という。

     一方で野球はどうか。キャッチボールができる環境も少ない。自宅に野球道具があること自体が珍しく、プロ球団もない。野球が身近ではない状況で、島根では子供に野球に興味を持たせる救世主は身近な高校球児だと聞いて驚かされた。

     島根県高校野球連盟の万治正理事長は「硬式球を遠くに飛ばしたり、投げたりする姿を見せるだけで『すごい』と子供たちの目が輝く」と言う。単に野球の楽しさを伝えるのでなく、間近で「技」を見せて興味を引き出す。プロ選手に向けられるような憧れを持たれるのは球児にとっても貴重な経験であり、やりがいにもつながる。

     親子で参加する野球教室に球児が関わり、親も球児に接してほしい。そして、礼儀正しさや爽やかさを感じて「自分の子も球児になってほしい」と思ってもらえるのが理想だ。松江商の中村弘樹監督は「普及班」を作り、交代で近くの保育園に出向いて指導する構想を持つ。球児が少しでも普及活動にも携わることが、野球離れを食い止める一助にもなれる気がした。【浅妻博之】

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