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高校野球・新世紀

第1部 消すな球音/4(取材後記) 球児の選手生命を少しでも長く

栃木県下野市の県立石橋高校で昨年12月に行われた小学生を対象にした肘肩検診=栃木県下野市の県立石橋高校で2016年12月23日、井沢真撮影

 栃木県下野市の薬師寺運動器クリニック院長の伊澤一彦さんの元には、毎日のように肘や肩を痛めた小中高生が訪れる。伊澤さんは2014年に新築移転したクリニックのコンクリートの駐車場の一角に土を敷き、マウンドから本塁までの距離と同じ18.44メートルにネットを張った。診察に来た選手に実際にボールを投げてもらい、その姿を見てアドバイスや治療方法を検討するためだ。

     自らを「野球好きのおじさん」と評する伊澤さん。クリニックが休みの日には高校野球の県大会にも足を運び、診察した選手が試合に出ているか、きちんと投げられているかなどを確認する。「大会で選手が結果が出せているかどうかは、私の診察の結果でもある。被安打や四死球、1イニングに何本安打を打たれたかまで気になる」と笑う。

     「野球医療サポート栃木」に参加する県内約10人の医師は、休み返上でボランティアで検診にあたる。「自分が診察した選手の中からプロ野球選手が誕生するのが夢」だと目を輝かせる伊澤さん。球児の選手生命を少しでも長くしたいという活動が、大きな夢につながってほしい。【長田舞子】

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