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秋季関東地区高校野球大会

出場15チーム紹介 /埼玉

センバツへ熱戦 神奈川で21日開幕

 第70回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高野連主催、毎日新聞社など後援)が21日、横浜市保土ケ谷区のサーティーフォー保土ケ谷球場と神奈川県横須賀市の横須賀スタジアムで開幕する。

     6県(千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨)の県大会上位2校と開催県・神奈川の県大会上位3校の計15校が出場する。関東大会の結果は、来春のセンバツ出場校を選考する際の重要な参考資料となる。活躍が期待される各チームを紹介する。

     ◆花咲徳栄・埼玉1位

    破壊力のある打線

     夏の甲子園で県勢初優勝を果たした勢いを維持し、県大会でも破壊力のある打線で3試合連続コールド勝ちした。

     打線の中心は野村佑希外野手(2年)。夏の甲子園では3年生以外で唯一レギュラー入り、岩井隆監督に「野村は打って当然」と言わしめる逸材。県大会では20打数13安打と活躍した。

     投手陣は県大会5試合中3試合で先発した斎藤倖介投手(同)の制球力が安定している。速球が武器の中田優斗投手(同)、和田慶悟投手(1年)と投手陣の層は厚い。

     新井英一主将(2年)は「野村を中心に試合での動きがつかめてきた。エラーなどのミスを減らし、センバツに出場したい」と意気込む。【中川友希】

     ◆明秀日立・茨城1位

    強力打線武器に猛攻

     2連覇を果たした県大会では、準々決勝を除く4試合で2桁安打を記録。チーム打率3割9分6厘の強力打線が特徴だ。3回戦では今夏の甲子園出場校・土浦日大に16安打16得点の猛攻で五回コールド勝ちした。

     今夏もメンバー入りした選手たちがチームの中心。増田陸主将(2年)はリードオフマンとしてチームを引っ張る。県大会全5試合に登板した細川拓哉投手(同)は140キロ台前半の直球に威力がある。打撃も豪快なフルスイングで長打力があり、中軸を担う。

     関東大会では昨秋から2季連続で1回戦コールド負け。金沢成奉監督は「なんとしても一つ勝って甲子園につなげたい」と、まずは初戦突破を狙う。【川崎健】

     ◆国学院栃木・栃木1位

    勝ち進むにつれ成長

     18年ぶりに県大会で優勝。夏の栃木大会決勝で3年連続で敗れていた作新学院を決勝で破り、自信を深めた。

     全5試合を継投した投手陣は、防御率が1点台後半と安定している。右腕の水沢龍太朗投手(2年)が先発し、渡辺匠(同)、宮海土(同)の両左腕につなぐパターンを確立。主将の大久保謙亮捕手(同)の巧みなリードも光る。

     打線は、県大会の打率が5割の3番・青木寿修選手(同)が中心。決勝では勝ち越しにつながる二塁打を放つなどチームを引っ張る。4番・島田侑希選手(同)、5番・近藤翔真選手(同)と続く中軸も力強い。柄目直人監督は「勝ち進むにつれて成長している」と手応えをにじませた。【李舜】

     ◆拓大紅陵・千葉1位

    勝負強い選手そろう

     2回戦から5試合連続で逆転勝利を重ねた粘り強さが特徴。秋季県大会では14年ぶりの優勝を果たした。

     攻守の軸となるのは県大会で打率5割を超え、走攻守がそろった北野将也主将(2年)。精神面でもチームを引っ張る。

     エースの安藤太雅投手(同)は、キレのあるスライダーが持ち味。チームは準々決勝までの4試合で失策0と堅守が光る。打線も県大会でサヨナラ打を2回放った小林快志選手(同)など、勝負強い選手がそろう。

     県大会では予選で敗れ、敗者復活戦から頂点に立った。澤村史郎監督は「途切れない声が底力になっている」と話す。北野主将は「関東で優勝して甲子園に行きたい」と意気込む。【富美月】

     ◆東海大相模・神奈川1位

    攻守共にすきなし

     県大会6試合で47得点、3失点と圧倒的な力で神奈川を制した。慶応に12-0と完勝した決勝で2本塁打を放った森下翔太選手(2年)をはじめ、夏も主力として出場した3選手が攻撃をけん引する。

     投げてはエース斎藤礼二投手(同)が地区予選からの7試合で自責点0。圧巻の投球で好守を支えた。死球を受けた決勝で不本意な降板となったものの、継投した公式戦初登板の浅海大輝投手(同)が落ち着いた投球で零封に貢献し、選手層の厚さを見せた。

     準優勝に終わり、あと一歩のところで甲子園を逃した夏の悔しさを知る小松勇輝主将(同)は「まずは関東でミスをしない『負けない野球』を重ねたい」と意気込んでいる。【中村紬葵】

     ◆市川越・埼玉2位

    守備からリズム作る

     投手を中心に守備からリズムを作り、県大会ではノーシードから関東大会への切符を手にした。

     エース・太賀龍丈投手(2年)と和田光投手(1年)の二枚看板が武器だ。準々決勝で初先発した和田投手は昨秋の県大会優勝の浦和学院を完封。太賀投手も準決勝で完封し、関東大会も投手陣の出来が勝敗を分けそうだ。

     新井清司監督は「野手陣は守備は一流だが、バットを持つとまだまだ」と話すが、瀬良潤平捕手(同)と太賀投手の打撃の調子が上向きなのは心強い。

     岡本直希主将(2年)は「県大会ではチームのまとまりで接戦が演じられた。打撃を改善し、チーム一丸となって試合したい」と話す。【中川友希】

     ◆霞ケ浦・茨城2位

    粘り強い打線持ち味

     投手を中心に守り勝つ野球が伝統だが、今季は粘り強い打線が持ち味だ。県大会決勝は明秀日立に5-8で敗れたものの、好投手を相手に11安打を放ち、打ち合いにも強さを見せた。

     今夏から主力として活躍する小儀純也二塁手(2年)や出頭慶大外野手(同)らが打線をけん引。投手陣は県大会全5試合で18失点と安定さを欠くが、中田勇輝投手(1年)や海野京士郎投手(2年)などの継投で勝ち上がってきた。

     昨秋は1回戦で山梨学院に1-2の逆転負けを喫した。1990年以来のセンバツ出場に向け、高橋祐二監督は「ある程度の失点は覚悟しつつ、継投をうまくできるかが鍵になるだろう」と話す。【川崎健】

     ◆作新学院・栃木2位

    先手奪う攻めの野球

     4季連続の甲子園を目指すチームの要は、本格派右腕の高山陽成投手(2年)。130キロ台後半の直球やスライダーが軸で、潜在能力は高い。右腕の林勇成、左腕の小野寺颯太の両1年生投手を含め、投手陣は豊富。

     県大会のチーム打率は3割に満たないものの、常に先の塁を狙う走塁の意識が高く、5試合で36得点を奪った。打率5割超の2番・篠田大輔選手(同)らが出塁し、決勝で本塁打を放った磯一輝主将(同)ら中軸が還す。全5試合で先制するなど、常に先手を奪う攻めの野球は健在。

     決勝は終盤に競り負けたが、小針崇宏監督は「負けをバネに精神的にはいあがってほしい」と「成長力」に期待し、関東大会連覇に挑む。【李舜】

     ◆中央学院・千葉2位

    高い走力と守備武器

     高い走力と守備からリズムを作る野球を武器に、2年連続で関東大会出場を決めた。

     昨秋からエースナンバーを背負う大谷拓海投手(2年)は最速144キロの直球とスライダーが持ち味。打っても4番で、準決勝から2試合連続で本塁打を放った。

     守備の軸は平野翔選手(同)。判断力に優れ、県大会では失策0と堅実な守備が光った。打線は、県大会の打率4割超の長沼航選手(1年)や1番の宇田周平選手(2年)が引っ張る。

     去年より走力の高い選手が多く、相馬幸樹監督は「点の取り方のバリエーションが増えた」と話す。池田翔主将(同)は「今年は4強入りして、センバツに行きたい」と意気込む。【富美月】

     ◆慶応・神奈川2位

    投手中心に守備安定

     4回戦から2点差以内の接戦を3試合勝ち抜いた。投手を中心に守備は安定している。中でも準決勝で14奪三振と自己記録を更新した生井惇己投手(2年)の成長は著しい。「昨秋は先輩の力になれなかったが今年は自分が引っ張る」と、連投も想定してスタミナ作りに余念がない。

     攻撃は今夏も主力として経験し、新チームでは4番を担う下山悠介主将(同)が中心。関展里選手(1年)など新入生の活躍も光る。ただ決勝で散発4安打、11三振を献上するなど打線が迫力を欠いた。下山主将が「勝負強い打者に」と話すように得点力向上が鍵になる。森林貴彦監督は「関東大会でも接戦で粘り、終盤に力を発揮できれば」と話した。【中村紬葵】

     ◆健大高崎・群馬1位

    切れ目ない攻撃光る

     秋の関東大会は2年連続7回目の出場。県大会では6試合で計22盗塁62得点と、伝統の「機動破壊」に、強力打線が加わり、切れ目のない攻撃が光る。全6試合のうち5試合で先制し、試合の主導権を握った。

     打線の軸は、夏の県大会で個人最多本塁打5本の新記録をマークした主砲・山下航汰選手(2年)。秋の県大会も3本塁打12安打と活躍。高山遼太郎(同)、大越弘太郎(同)両選手らと組むクリーンアップは破壊力抜群だ。

     今春センバツは4人の投手陣を武器に8強入りしたが、今チームは「投手陣に課題」(青柳博文監督)。それでも主将の大柿廉太郎捕手(2年)率いる守備陣は県大会で失策2と手堅い。【神内亜実】

     ◆関東学園大付・群馬2位

    多彩な攻めで粘る

     チームの持ち味は、先制されても逆転する粘り強さ。秋季県大会では、エンドランなど多彩な攻めで、たびたび試合をひっくり返し、25年ぶりの関東大会出場を決めた。

     打線の中心は、小島歓太選手(2年)、来須悠人選手(同)、河田悠仁選手(同)。来須選手は勝負強い打撃が光る。県大会準決勝では、4点差を追う八回2死から放った2点二塁打は、その後の同点につながる一打だった。

     エースで下手投げ右腕、福田巧投手(同)は「変則で相手を惑わす」投球術が武器。制球力のある柴田海斗選手(同)が控えた投手陣は安定感がある。羽鳥達郎監督は「気を引き締めて関東大会に臨む」と意気込む。【神内亜実】

     ◆東海大甲府・山梨1位

    打線爆発力秘め

     強力打線が持ち味だ。県大会決勝では、今夏の甲子園に出場した山梨学院から1イニングで10点を挙げ、大勝した。

     不調だった中軸の小野寺瑞生選手(2年)が準決勝で本塁打を放つなど上り調子で、山本将太選手(同)や大畑育海選手(同)らは勝負強い。調子に応じて選手を使い分けられる層の厚さも強み。県大会ではスタメンを積極的に入れ替えた。代打で長打を狙える選手も控える。

     右腕のエース、内藤圭介投手(同)は速球が武器。左腕の渡部雄大投手(同)は打たせて取るピッチングを得意としている。二村航多主将(同)は「チームには爆発力がある。点を取られても取り返す」と意気込む。【井川諒太郎】

     ◆山梨学院・山梨2位

    「機動力野球」掲げる

     打撃力が売りだった前チームからメンバーが一新し、機動力野球を掲げる。投手を中心とした堅い守りでリズムを作り、バントや足技を絡めて相手のミスを誘う。隙(すき)のない試合運びで、2年連続の関東大会出場を果たした。

     エースの左腕、垣越建伸投手(2年)は最速140キロ台のストレートを投げ込み、県大会では全5試合で完投した。決勝では疲労もあって打ち込まれたが、準決勝まで自責点2と安定している。

     俊足の清水雄登主将(同)や中尾勇介選手(同)らが足を使って積極的に次の塁を狙い、県大会では計21盗塁を成功させた。清水主将は「強豪ばかりだが、足でかき回していきたい」と話す。【井川諒太郎】

     ◆桐光学園・神奈川3位

    エース争いが強さに

     大量得点も期待できる攻撃力と接戦にも粘れる守備力で出場権を得た。攻撃の中心は、県大会3位決定戦で相手エースの出はなをくじく本塁打を放った山田陸人主将(2年)。準々決勝でも初回に先制の2点本塁打を放つなどチームをけん引し、「3位でもできるんだというところを見せたい」と意気込む。

     投手陣は県大会で背番号1の富田冬馬投手(1年)と谷村然投手(同)の二枚看板。中盤での継投が多かったが、1点差で勝利した3位決定戦で谷村投手が自身初完投。「背番号1を背負ってみたい」とエースへの意欲を見せる谷村投手を意識して富田投手は練習に更に熱が入っており、2人の競い合いが激しさを増している。【中村紬葵】

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