来春のセンバツ出場校を選出する際の重要な参考資料となる第70回秋季東海地区高校野球大会(東海地区高野連主催、毎日新聞社など後援)が21日、岡崎市民球場など県内2球場で開幕する。愛知、岐阜、三重、静岡の県大会を勝ち抜いた各3チームが出場する。開幕を前に出場校を紹介する。
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新チーム結成後、練習試合も含め32勝無敗で県大会優勝を決めた。
森田泰弘監督が「一番成長した」と評価するのが梅田昂季選手(2年)。県大会準決勝、決勝で2試合連続本塁打を放ち、優勝に貢献した。昨冬から「本塁打を打てるようになりたい」とスクワットや居残りのティーバッティングに励み、体重も10キロ増やした。
主戦の扇谷莉投手(同)は187センチの長身から140キロ超の直球と角度のあるスライダーを投げる。県大会では制球に乱れがあったが、西有喜投手(同)との二枚看板で相手を寄せ付けない試合展開を作ってきた。森田監督は「東海大会は通過点。必ず優勝してセンバツ出場を目指したい」と意気込んでいる。【横田伸治】
<愛知県大会の成績>
決勝 9-1 愛産大三河
準決勝 5-3 桜丘
準々決勝 10-0 安城
切れ目のない打線が特徴。県大会決勝で本塁打を含む3安打3打点と大当たりした恒川文秀(2年)、1・2番コンビの西尾歩真(同)、林隼汰(同)の3選手の活躍がチーム躍進のカギを握る。県大会は3人で14打点をたたき出した。
投手陣は、中学時代にU15(15歳以下)ワールドカップ日本代表にも選ばれた本格左腕の不後祐将投手(1年)が注目だ。県大会は4試合で自責点3と安定した投球を見せた。後藤里玖斗投手(同)も控え、投手層は厚い。
橋本哲也監督は「県大会決勝は東海大会出場が決まっていたので気の緩みもあった。もう一度鍛え直して、全力でぶつかりたい」と決意を新たにする。【沼田亮】
<岐阜県大会の成績>
決勝 8-2 大垣西
準決勝 8-5 市岐阜商
準々決勝 8-5 県岐阜商
投手層が厚く、継投が試合のカギを握る。県大会決勝は、主将で主戦の定本拓真(2年)、山本大雅(同)、福田桃也(同)、吉井洸輔(同)の4投手の継投で延長十一回のシーソーゲームを制した。
定本投手は3試合で11回を投げて3失点、12奪三振と力投した。小島紳監督も「調子に合わせて組み立てを修正できる頼もしいエース」と信頼を置く。バックも4試合で失策2と堅守で援護した。
打線は1番の俊足の梶田蓮選手(同)と、巧打者の9番の井上祐斗選手(同)が流れをつくる。
2014年夏の甲子園で準優勝した実力校。4年ぶりのセンバツ出場に向け、小島監督は「今年は守備のチーム。守り勝つ」と誓う。【森田采花】
<三重県大会の成績>
決勝 8-7 いなべ総合
準決勝 8-0 四日市工
準々決勝 3-1 菰野
昨秋の東海大会で優勝を果たし、今春のセンバツで16強入りした県内屈指の強豪校。今夏の静岡大会では準決勝で敗れ、「自分たちは挑戦者である」を合言葉に雪辱を期す。
「5点までの失点は想定内。それ以上に野手が得点する」と栗林俊輔監督。県大会では4試合中3試合が逆転勝ち。鈴木翔也投手(2年)ら投手陣が試合のペースを作り、1番・村松開人選手(同)、3番・黒岩陽介選手(同)らを中心に得点を奪う。決勝で2点本塁打を放った7番・山本貫太選手(同)ら下位にも長打を狙える選手がそろう。
栗林監督は「新チームの形が見えてきた。やるべきことをやれば東海大会でもチャンスはある」と意気込む。【大谷和佳子】
<静岡県大会の成績>
決勝 9-7 常葉大菊川
準決勝 9-4 静岡市立
準々決勝 6-3 知徳