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秋季都高校野球大会

日大三、7年ぶりV 九回の猛攻で逆転勝ち /東京

【日大三-佼成学園】7年ぶりの優勝を決め、三塁側応援スタンドへ駆け出す日大三の選手たち=新宿区の神宮球場で

 第90回記念選抜高校野球大会の出場校を選ぶ参考資料となる秋季高校野球東京大会(都高野連主催、毎日新聞社など後援)は5日、新宿区の神宮球場で決勝があり、日大三が佼成学園を11-5で破り、7年ぶり13回目の優勝を果たした。日大三は1点を追う九回、計6安打8得点の集中打を浴びせて一気に逆転した。佼成学園は52年ぶりの優勝に一歩及ばなかった。優勝した日大三は、9日に開会する明治神宮野球大会に出場する。【稲垣衆史、岩嶋悟、中村俊甫】

佼成粘り及ばず

 ▽決勝

日大三  000300008=11

佼成学園 110001101=5

 日大三が追い詰められながらも九回に底力を発揮し、頂点をつかんだ。2点をリードされた四回、日置の二塁打など計5安打で逆転に成功したが、六回にソロ本塁打、七回に適時打を打たれ再び追う展開に。1点差で迎えた九回、金子の四球と野選などで無死一、三塁とすると、日置が直球をたたき同点。大塚の中前適時二塁打など、この回打者13人6安打の猛攻で8得点を挙げ、勝負を決めた。佼成学園は初回に先制。勝ち越された七回に逆転する粘りを見せたが、力尽きた。

エースの重責実感

佼成学園・青木翼投手

 ○…佼成学園の背番号1、青木翼(2年)は五回から登板。縦と横に変化する2種類のスライダーを使い分け、八回まで得点を許さなかった。52年ぶりの優勝が近づいた九回表、「この回がヤマ」と気合を入れたが、日大三は1番からの好打順。四球と野選でピンチを広げると、中軸の3連続適時打で逆転を許した。敗れはしたが、今大会はチームの躍進に貢献。「背番号1を背負う責任を実感した。苦しい試合を勝ちきる投手になるため、より厳しい練習をしたい」と決意を新たにした。

期待に応えつなぐ一打 日大三・日置航主将(2年)

日大三・日置航主将

 1点を追う九回の攻撃。先頭打者が四球で出塁し、勝利への望みがつながった。「送るぞ」。小倉全由監督は次の打者に犠打を指示。「自分で勝負するつもりだ」と確信した。「つなげば4番の大塚が返してくれる」。狙い通りの直球を振り抜き、打球は左前へ。会心の同点打が逆転劇の口火を切った。

 今夏レギュラーだった唯一の2年生として主将を任された。ドラフト指名された桜井周斗投手らスターを擁した前チームと比べ新チームは小粒。「周囲から『弱いチーム』とも言われた」が「弱いと受け止めて練習に臨んできた」という。

 心がけたのは、無理に長打を狙わず「コンパクトな振りで単打でつなぐ野球」だ。昨秋、今春とも早稲田実に決勝で敗れた経験から「大舞台でも勝敗にこだわらず、目の前のプレーに集中しよう」とチームメートに伝えてきた。「それが最後に生きたと思う」

 チーム力で勝ち取った7年ぶりの優勝。「好機を信じて、日大三の意地を出せたと思う」。確かな手応えをつかみ、主将はさらなる高みを目指す。【稲垣衆史】

〔都内版〕

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