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高校野球・新世紀

第3部 生き残り懸けて/2(取材後記) 静岡独自の裁量枠 さらに学校ごとにスポーツ絞り込み

今秋の東海地区大会で優勝し、喜ぶ静岡ナイン。裁量枠採用後、実力は高まっている=愛知県の岡崎市民球場で2017年10月31日、兵藤公治撮影

 静岡県独自の「裁量枠」は、学校の裁量で特色ある生徒を入学させられる入試制度で、2008年度から導入された。来春には県内の全日制公立高校93校のうち、88校で採用される。

 音楽や美術、英語などのほか、学校が運営するショップ経営への関心など対象は多岐にわたる。スポーツの場合、多くの学校は複数競技を対象としているが、静岡の野球のように特化しているケースもある。サッカーの藤枝東がそうで、古豪として知られる清水南も過去にラグビーのみで選抜していた。いずれも全国大会で実績を残している学校だ。

 ただ、近年はかつてほどの活躍ができていなかった。静岡も平成に入ってから裁量枠が導入されるまでの約20年間で甲子園出場は3回だけ。それが、08年の導入後は夏3回、春2回とコンスタントに出場するようになった。

 裁量枠だけが理由ではないだろうが、特化したことが復調の一因ではあるだろう。少子化が進む中、公立校が部活動で一定以上の競技水準を確保するためには、学校ごとに取り組むスポーツを絞り込むことが必要になってくるのかもしれない。【田中将隆】

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