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高校野球・新世紀

第3部 生き残り懸けて/4(取材後記) 早熟型が有利 日本の選抜システム

ティー打撃を練習する秀光中の選手。中学2年で身長176センチの選手もいれば、142センチの選手もいた。体の大きさに合わせた練習が必要となる=2017年11月9日、仙台市の秀光中グラウンドで安田光高撮影

 仙台育英(宮城)の中高一貫校、秀光中の須江航監督は大会の合間に有望な小学生を視察している。中学生より技術的にも体力的にも劣る小学生の伸びしろをどう見極めるのか。その視点は独特だ。「大会パンフレットに誕生日が書いてあれば、最高なんですけど……」。

 同じ身長160センチでも4月生まれと、3月生まれでは実質1年違う。それだけ伸びしろがあり、「3月生まれで体が大きかったらそれだけで才能」と言い切る。選手がどれぐらい大きくなるか予測するために「両親を見る」という話を高校の指導者から聞いたことはあったが、初耳だった。

 ただ、「日本の選抜システムは早熟型が有利」と指摘する。毎年、プロ野球のドラフト会議で指名された選手の誕生日月を調べているといい、「今年はあまり偏らなかったが、例年、高卒でプロ入りするのは4~9月生まれが7、8割」と解説する。それが、大学や社会人からのプロ入りとなると「どの月もほぼ均等」と早熟型でなくてもチャンスが出てくる。

 身長140センチほどで秀光中に入学した選手が、最後は仙台育英でレギュラーになった例もある。「同じ年齢でも体格差が大きく違う。これだけ野球人口が減る今こそ、選手一人一人に合った練習メニューが必要」。きめ細やかな指導は、高校を見据えた強化だけでなく、野球を途中であきらめる選手を減らす方法になるかもしれない。【安田光高】

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