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高校野球・新世紀

第4部 カントク模様/1 保護者に熱意伝える

普段は渋滞に巻き込まれないバイクで移動する岡田監督

 多彩な顔を持つ高校野球の監督。働き方改革が叫ばれる今、教員の負担軽減を目的に外部指導者の活用も議論されている。2013年の規制緩和で教員資格がないプロ経験者も指導ができるようになった。第4部では、それぞれに奮闘する監督の姿を追う。

 昨年12月、冬休み期間中の日曜日も、履正社(大阪)の岡田龍生監督(56)は午前8時半にはすでに学校にいた。選手の保護者と面談するためだ。「食べることとトレーニングがうまくかみ合わないとダメです」などアドバイスを送る。この日は3組の保護者と話をした。

 面談は2年生16人の保護者と個別に、新チーム結成後の週末に行う。内容は卒業後の進路から食事管理、家での指導方法や、下宿している選手にはその状況についてまで幅広い。各20分間ほどとはいえ、全員終えるには2カ月間はかかる。

 監督歴30年の岡田監督が面談を始めたのは約10年前。学校に保護者から匿名でクレームが届いたことがきっかけだった。熱心に選手を指導しても、保護者にまではその真意が伝わっていないことを痛感したからだ。同時に、保護者の気質の変化も感じていた。「昔も保護者の方は熱心だったが、野球部全員を応援してくれていた。今は子どもの頃から二人三脚で野球をしてきているからか、我が子への思い入れが強い。それだけに、食事などを指導すると熱心に取り組んでくれる」

 選手との細やかなコミュニケーションも欠かせない。この時期には、保護者だけでなく、1、2年生全員と休み時間などに面談する。練習後は選手が毎日書く野球ノートに目を通し、コメントを書く。監督の仕事はグラウンドで野球を教えるだけでは務まらない。

 冬休みが明けると、学校での仕事も始まる。体育教諭として週10時間、剣道の授業を受け持つ。生活指導部の参事も務め、週に2日は午前7時半から校門前に立ち、登校する生徒を迎える。昼休みは、生徒指導に時間を取られ、昼食は授業の合間に手早く済ませる。

 授業を終えるとバイクで大阪府豊中市の同校から茨木市のグラウンドまで移動。平日の練習は午後4時半から約4時間。グラウンドを出るのは午後9時半ごろになる。自宅に帰れば、「ご飯を食べて寝るだけ」。

 たまの休みも中学生の試合を見に行き、指導者との情報交換も欠かさない。さらに、大学の監督との懇談や卒業生の結婚式に出向いてのスピーチなどグラウンドの外でも多忙だ。それでも、監督を辞めたいと思ったことはないという岡田監督。「選手が成長して勝つことが楽しい。休みたいと思ったら辞めますね」。そう言うと再びグラウンドに戻って行った。【長田舞子】=つづく

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