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第90回選抜高校野球

乙訓、甲子園へ初春の便り 考える野球で勝負(その1) /京都

センバツ初出場を決め喜ぶ乙訓の選手たち=京都府長岡京市で2018年1月26日、小松雄介撮影

 <センバツ2018>

     第90回記念選抜高校野球大会に乙訓(長岡京市)の出場が26日、決まった。府内の公立校としては2012年の鳥羽以来6年ぶり。春夏通じて初の甲子園となる選手たちは、吉報がもたらされると「絶対勝つぞ」と声を張り上げ、ガッツポーズで喜んだ。歴史的瞬間を母校で待とうと集まった野球部OBも多く、「生きているうちにこんな日が来るなんて」と、感慨深そうに後輩たちの笑顔を見守っていた。【礒野健一】

    6年ぶり公立校

     乙訓はこの日、中間試験で授業は午前まで。野球部員は昼食後に約2時間、いつもと変わらない様子で練習に励みながら、「春」の便りを待った。

    選出を伝える電話を受ける乙訓の越智雅之校長=京都府長岡京市で、小松雄介撮影

     午後3時28分、校長室に電話のベルが鳴り響いた。越智雅之校長(56)は「ありがたく、そして喜んでお受けいたします」と笑顔で答え、選手が待つグラウンドへ移動した。

     雪が舞う中、越智校長は「出場は君たちの努力の結果。これに舞い上がらず一日一日を努力してほしい」と激励。中小路健吾・長岡京市長も駆け付け、「出場おめでとう。野球部の頑張りが市民に勇気と希望を与えてくれる」と祝福した。市川靖久監督(35)は「まだ課題の多いチーム。これからの2カ月、しっかり準備して本番に臨みたい」と応え、中川健太郎主将(2年)は「投手力と足を絡めた攻撃が強み。たくさんの人に支えられていることを忘れず、練習を続けていく」と力強く語った。

    センバツ初出場を決め、市川靖久監督(中央)を胴上げする乙訓の選手たち=京都府長岡京市で、小松雄介撮影

     その後、テレビや新聞の取材が始まると、選手たちもようやく緊張の糸がほぐれた様子で、拳を突き上げたり、走りながらジャンプをしたりして、喜びを爆発させた。捕手としてチームを支える薪谷宗樹選手(2年)は「今日はずっと気持ちがそわそわしていたが、これで落ち着ける。甲子園では投手が投げやすい環境を作ることを第一にプレーしたい」と抱負を語った。

     野球部OB会長の藤原亨さん(55)は、会社に休暇届を出して母校に駆け付け、喜びを分かち合った。「こんなにうれしい日はない。昨年の秋季大会も何試合か観戦したが、投手も打線も全国の強豪に引けをとらない実力がある」と後輩たちに期待を寄せた。

     喜びに沸く野球部員の様子を取材していた乙訓高写真部の2年生、山本歩さん(17)は「図書委員と協力して野球部の特集新聞を出す予定です。いつもは真剣な表情で練習している選手たちが、これ以上ない笑顔を見せていて、こちらまでうれしくなった」と声を弾ませていた。【礒野健一】

    全力でプレーを

     乙訓の出場が決まり、山田啓二知事は「初出場の栄誉を得られたことを心からお祝い申し上げます。甲子園では、全力プレーで戦い抜かれることを願っております」とのコメントを出した。

     府の橋本幸三教育長も「甲子園では、京都府の代表としての誇りを胸に持てる力を思う存分発揮され、京都の春にさわやかな感動を届けていただくことを期待しています」との談話を出した。

    JR駅などで特別号外配布

     乙訓のセンバツ出場を伝える毎日新聞特別号外が26日、長岡京市のJR長岡京駅や阪急長岡天神駅、向日市のJR向日町駅などで配られた。

    乙訓の初出場を伝える毎日新聞号外を見る女子生徒ら=京都府長岡京市で、小松雄介撮影

     校内でも「乙訓 初の春切符」と大きな見出しでうたい、生き生きとした表情で練習に励む選手たちの写真が掲載されたカラーの紙面を生徒や保護者、OBらが手に取り、笑顔で見入っていた。

     大上翔也選手(2年)の母美代子さん(47)は「小さい頃からの夢がかなえられてうれしい。甲子園でも力が発揮できるよう、応援していきたい」と話した。

    花束でお祝い 京都南部毎日会

     毎日新聞を配達している40の販売店でつくる京都南部毎日会(藪下敬司会長)は26日、乙訓高校にセンバツ出場を祝う花束を贈呈した。川岸右文副会長が同校を訪れ、グラウンドで越智雅之校長に「ご健闘を祈ります」と声をかけて手渡した。

    〔京都版〕

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