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ミレニアムの球児たち

センバツ90/1 大阪桐蔭・2年 根尾昂 投・内・外の「三刀流」

=渡部直樹撮影

根尾昂(ねお・あきら)

 第90回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)が3月23日、阪神甲子園球場で開幕する。今大会に出場するのはすべて2000年以降に生まれた球児たち。節目の春に活躍が期待される「ミレニアム世代」の主役たちを紹介する。(社会面に「駆け抜けた1世紀」)

     最速148キロ右腕の4番打者が満足している姿を見たことがない。投打で圧巻の内容を残していても、だ。

     昨秋の近畿大会決勝の智弁和歌山戦で、バックスクリーン右へ豪快な決勝アーチをかけ、優勝に導いた時でさえ「打ち取られている打席の方が多い」と反省の言葉が口をついて出た。準決勝の近江(滋賀)戦では毎回の16奪三振で完封を飾りながらも「9回を投げ切れ、勉強になった」と笑顔はなく、成長への通過点としか捉えていなかった。

     岐阜出身。中学時代は野球の傍らスキーで中学日本一に輝く「二足のわらじ」。大阪桐蔭では投手、内野手、外野手の「三刀流」に挑んでいる。あらゆる可能性を追い求めるのが本人の望みだ。体の強さと全身バネのようなしなやかさは天賦の才だが、それだけでこなせるほど春夏計6回の優勝を誇る大阪桐蔭のレギュラーの座は甘くはない。

     練習だけでなく、学業も手を抜かない。前チームの3年生が「ネオさん」と敬うほど、今何が必要なのかをしっかり考え、真摯(しんし)に取り組む性格だ。だからこそ、どのポジションでも活躍できる選手になれている。

     昨春のセンバツでは優勝の瞬間にマウンドにいたが、「思った通りに投げられなかった」。昨夏の甲子園では3回戦で仙台育英(宮城)にサヨナラ負けした。3度目の甲子園。「チームを勝たせられる選手になりたい」。自身が納得できるような活躍ができれば、史上3校目の春連覇の扉を開けることができるはずだ。【安田光高】=つづく

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