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頂点めざして

智弁和歌山/2 箕島に苦杯、選手が奮起 /和歌山

箕島との和歌山県2次予選準決勝、二回表智弁和歌山2死一塁、適時二塁打で一塁走者の平田龍輝選手が生還し4点目=和歌山市の県営紀三井寺球場で2017年10月7日

 <第90回記念選抜高校野球>

     新チームとして初の公式戦となった昨年夏の県下新人戦。圧勝した準々決勝までの3試合とはうって変わり、智弁和歌山は準決勝で箕島の投手陣を攻め切れずにいた。

     両チーム無得点の五回、初めて走者を三塁に進めるが1本が出ない。結局、先取点は相手投手の暴投でもたらされた。3-0で迎えた八回にも1死一、三塁としながら後続2人があっさりと打ち取られ、リードを広げられない。

     流れを引き寄せることができないまま迎えた最終回に波乱は起きた。守備のまずさもあり、先発・平田龍輝投手(2年)は4安打で4点を奪われ、3-4で逆転負けを喫した。攻撃は散発5安打で、つながりを欠いた打線が敗因だった。

     「好機で全く打てていない!」

     試合後、高嶋仁監督(71)が選手たちを叱責した。箕島にはアンダースローや緩い球を武器とするなど特徴的な投手が多く、智弁の選手たちはバットの芯でとらえることができていなかった。

     「これでは甲子園で相手投手に対応できない」(文元洸成主将)。危機感を募らせた選手たちはすぐ学校に引き返し、打撃練習を続けた。これを機に、バッティングマシンの設定も変え、緩い球など幅広い球種に対応できるよう工夫を重ねた。

     中谷仁コーチ(38)は「普通にやれば勝てるだろうという慢心がチームにあった。同じ高校生同士、力の差はあるようでない。個々の踏ん張りが勝敗を分けると選手も感じたはずだ」と振り返る。

     圧倒的な戦いぶりを期待される中でのまさかの敗戦。しかし、苦い経験は、スタート間もない新チームにとって大きな刺激にもなっていた。

        □   □

     敗戦から約1カ月後の10月7日。翌春のセンバツにつながる秋季近畿大会出場をかけた県2次予選準決勝は、再び箕島との顔合わせとなった。

     一回、冨田泰生選手(2年)の3ランで先制。三回には4安打2死球で4点を奪い、その後も加点して、10-0の五回コールドで圧勝した。

     冨田選手の3ランは、低めの直球をバットの先で拾って左翼スタンドに運んだ技ありの1本。幅広い球種に対応できるよう練習を重ねた成果でもあった。冨田選手は、前回の箕島戦で、自分の守る左翼に飛んできた打球の処理で「判断をミスし、決勝点の適時三塁打になった」と敗戦の責任を感じていた。それだけにこの日は「バットで返そう」との思いも強かった。

     「チャンスで打たんと負けるぞ」。高校野球を熟知する高嶋監督の指導に、選手たちも必死に応えようとしていた。【木原真希】=つづく


    【県下新人戦】

     ▽2回戦(8月27日)

    智弁和歌山 5-1 近大新宮

     ▽3回戦(8月30日)

    智弁和歌山 13-0 海南

     ▽準々決勝(9月3日)

    智弁和歌山 17-3 那賀

     ▽準決勝(9月9日)

    箕島 3-4 智弁和歌山

    【県2次予選】

     ▽準々決勝(9月30日)

    智弁和歌山 12-0 和歌山南陵

     ▽準決勝(10月7日)

    智弁和歌山 10-0 箕島

     ▽決勝(10月8日)

    智弁和歌山 8-6 日高中津


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