メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ミレニアムの球児たち

センバツ90/6 智弁和歌山・1年 黒川史陽三塁手 親子2代、頂点目指す

=猪飼健史撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

    黒川史陽(ふみや)三塁手

     もはや代役ではなく、主役だった。右肘の手術で不在だった主軸の林晃汰(2年)に代わって3番を務めた昨秋、伝統の強力打線を1年生ながらけん引。「林さんからセンバツでプレーさせてくれ言われたので」。面目躍如を果たした。

     180センチ、80キロの恵まれた体格を生かした鋭いスイングに加え、柔らかさも兼ね備える。法隆寺国際(奈良)との近畿大会準々決勝では、1打席目で「強引に引っ張ったら引っかける」と初球の変化球を逆方向への左翼線二塁打にすると、第2打席では一転、内角の直球を強振し、右翼席に運んだ。状況に応じて広角に打てるのが打率4割3分9厘の高打率を残す理由だ。「ええ技術をもっとる」と監督として甲子園通算最多64勝の高嶋仁監督の評価は高い。

     奈良出身。父の洋行さんは上宮(大阪)の主将として1993年のセンバツに出場し、2回戦の横浜(神奈川)戦でサヨナラ打を放つなど優勝に貢献。兄の大雅さんも日南学園(宮崎)で2016年春夏ともにベンチ入りした甲子園一家だ。

     「物心がついたころにはバットを振っていた」といい、中学時代には野茂英雄氏が総監督を務める「NOMOジャパン」の主将を務めた。父は母校を薦めたが、子どもの頃にテレビで見た「強打の智弁和歌山」に憧れて進学。1年春からベンチ入りし、昨夏の甲子園では二塁打を放った。

     自宅には父が活躍したセンバツの写真が飾ってある。左の強打者は「父さんに負けたくない。優勝したい」。親子2代での頂点を目指す。【安田光高】=つづく

    毎日新聞のアカウント

    4月3日の試合

    話題の記事

    関連サイト