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ミレニアムの球児たち

センバツ90/8 創成館・2年 川原陸投手 しなやかな好左腕

=渡部直樹撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

    創成館(長崎)・2年

     腰を内側にひねりながら右膝を高く上げ、打者にできるだけ近いところで一気に左腕を振り下ろす。流れるようなフォームは“水”を想起させるしなやかさがある。

     スケールの大きい184センチ左腕が真骨頂を発揮したのは九州大会準決勝。強打を誇る延岡学園(宮崎)との大一番だった。「どうせ負けるなら思い切りやって負けた方がいい。良い方に吹っ切れた」。準々決勝までの力みが消え、直球に伸びが出た。縦と横の2種類のスライダーもさえ、被安打3で完封。11三振を奪いながら球数はわずか103と圧巻の投球を見せる。チームを九州王者に導いた。

     初出場した明治神宮大会でも躍動した。準決勝の大阪桐蔭戦では四回から救援し、八回途中までを無失点。準優勝に貢献して大きな自信を得た一方で、「実力ではないと思っている。センバツで勝てる実力を身に着けたい」と上を見る。

     長崎北シニアでプレーしていた中学3年時にリトルシニアの日本代表に選ばれた実績を持つ。しかし、「打撃の方が好き」という理由で高校入学時は外野手に。2年春、コーチの助言で再び投手に戻った。以後は投手としての成長を追い続け、目標とする菊池雄星(西武)を参考に、ダイナミックでしなやかなフォームを身に着けた。現在は、最速141キロの直球の球速とチェンジアップの精度を上げることを目指す。

     センバツは4年ぶり3回目出場ながら未勝利。「まずは1勝。1回勝てれば流れに乗っていける」。その左腕で、学校の歴史を変えるつもりだ。【生野貴紀】=つづく

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