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ミレニアムの球児たち

センバツ90/9 日大三・2年 日置航遊撃手 つなぐ打線をけん引

=渡部直樹撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

    日置航(わたる)遊撃手

     昨春の東京大会で5本塁打をマークし、スラッガーとして一躍注目された。だが、主将として引っ張る現チームは、伝統の強打を看板に掲げない。「昨年に比べたら力は落ちる。単打でつなぐのが今年のチーム」

     昨秋の東京大会では、3番打者として打率5割3分8厘の数字を残した。ただ、14安打のうち、長打は二塁打3本だけ。「春はたまたま(本塁打を)打てただけ。とにかく自分が流れを断ち切らないようにした」と大きい当たりは狙わない。

     象徴的だったのが佼成学園との決勝。1点を追う九回無死一、三塁から同点の左前打を放った。主将の思いが打線に伝わり、そこから打者一巡の猛攻。2度目の打席では、中前適時打でこの回8点目をたたき出した。チームのあるべき姿を自らのバットで描き、7年ぶりの優勝に導いた。

     攻守のバランスの良さを評価され、1年秋にレギュラーに抜てきされた。ただ、これまで「考えすぎてしまう」という性格ゆえに、打撃不振に陥ることもあった。そしてたどり着いたのは打席に入る前のルーティン。ゆっくりと素振りして心を落ち着かせるようにしてからは、好調が続いている。

     昨春のセンバツは履正社(大阪)との1回戦で6番・遊撃で先発出場したものの、4打数無安打に終わった。チームも大差で敗れた。「上に行けるように練習するだけ」。悔しさを知るからこそ、言葉に力を込める。【倉沢仁志】=つづく

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