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’18センバツ由利工 届けエール/6 野球部OBで審判員・須藤聖也さん 夢の舞台バックアップ /秋田

審判としてチームの打撃練習に協力する須藤聖也さん=にかほ市で

 <第90回選抜高校野球>

    厳しい判定姿勢崩さず

     「ストライク!」。白球がキャッチャーミットに捕球された直後、大声が周囲に響き渡った。

     2月初旬。にかほ市にあるTDKの屋内練習場。打撃練習中、マスクをつけた審判の右手が上がった。野球部OBの須藤聖也さん(29)。その声量はまるで試合本番のようだ。センバツ初出場に「ついにやってくれたな」と喜んだ。判定の一挙一動にもより熱が入っている。

     須藤さんは2007年卒で、現在はTDKに勤務している。さらに県野球協会審判部に所属する審判員の顔を持つ。

     野球を始めたのは小学4年のころ。由利工に進学し野球部に入ったが、2年のとき病が原因でプレーを断念した。だが野球への情熱は冷めなかった。監督の誘いでマネジャーに転身し、その後審判を勧められ、3年の春に資格を取得した。卒業後、会社員として働きながら練習試合などで経験を積んだ。

     今では夏の秋田大会や社会人野球の都市対抗予選など、重要な試合のジャッジを任されるほどになった。昨秋、福島県で開かれた東北大会に派遣され、能代松陽対八戸学院光星(青森)など4試合で球審や塁審を務めた。

     特に高校野球の試合では「審判であり、先生でもある」と意識しているという。攻守の交代が遅い時などは「頑張っていこう!」と優しく指導する。

     出身校が出る公式戦の審判はできないが、練習試合は可能。昨年9月には、由利工と甲子園常連の関東一(東京)の練習試合で球審を務めた。大敗したが「母校が強豪に挑む一戦に立てて光栄でした」と喜びを語る。

     「野球部の力になりたい」との思いが強く、練習でも公式戦同様の厳しい判定姿勢を崩さない。その理由を「試合本番できわどいコースを見極め、打てるようになってほしいから」と語る。

     普段の練習では審判役がいないため、選手たちは「(須藤さんが来てくれたときは)気合の入り方が違ってくる」と感謝を口にする。

     野球部OB会の事務局の仕事も引き受けている。センバツが決まり、若い世代のOBに支援を呼びかけるなど多忙な日々が続く。「限られた学校しか立てない夢の舞台。全力でバックアップしたい」【川口峻】=つづく

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