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18センバツ国栃 後輩へエール/下 無駄な経験一つもない 元ロッテ投手・渡辺俊介さん /栃木

現在は新日鉄住金かずさマジックのコーチ兼投手の渡辺俊介さん(右)。豊富な野球経験を後輩たちに伝えている=千葉県君津市大和田の新日鉄住金君津球場で
野球部の部室に飾られている渡辺俊介さんのロッテ時代のユニホーム(左)。隣には同級生で元西武の小関竜也さんのユニホームも

 <第90回記念選抜高校野球>

    かなわなかった甲子園、人生の原動力

     国学院栃木高時代は控え投手で甲子園出場経験もない元プロ野球・ロッテ投手の渡辺俊介さん(41)=社会人野球・新日鉄住金かずさマジックコーチ兼投手。渡辺さんは高校時代の甲子園の存在の大きさを振り返りつつ、「遅咲き」とされた自身の姿を重ねながら、控え選手たちへエールを送った。【聞き手・李舜】

     --「甲子園」に対し、どのような思いを抱いていますか。

     甲子園には、よく分からない魅力がありますね。日本だけじゃないですか? こんなに高校生のスポーツで盛り上がるのは。当時の国学院栃木は才能のある選手がそろっていて、県内では負ける気がしませんでした。「甲子園に出場するぞ」ではなく、「夏の甲子園で優勝するぞ」と思いながら練習していました。高校3年の夏に(栃木大会)3回戦で負けた時は、心にぽっかりと穴が開いた感じでした。負けて学校に帰っても、グラウンドで野球をやっていました。高校野球が終わった気がしなかったです。

     --甲子園には、それほどの魅力がある。

     今、振り返ると、あれだけ周りが甲子園の魅力を作っていると、選手は絶対に無理をするし、何かを犠牲にしてでも出たいって思ってしまいます。私自身、当時は「腕が折れてでも勝ちたい」と思っていました。その点、(現チームを指導する)柄目(つかのめ)(直人)監督は、選手たちがそういう心理にならないように、うまくやっていると感じています。

     --国学院栃木の3投手による継投について、どう思いますか。

     継投で勝ち抜くのは大変ですが、継投という手段は「あり」だと思います。打順が二回り、三回りすると、打者は投手に慣れてきます。圧倒的な力がないと完封は難しい。武器が一つあれば一回りは抑えられます。それをできる投手が3人いる方が、勝つ確率は上がると思います。

     --最後にセンバツに臨む後輩たちへ、メッセージをお願いします。

     甲子園の経験は、誰にでもできるものではなく貴重です。プロ野球と違い、個人が頑張ったからではなく、「チーム」が頑張った結果ですから。競い合ってきた仲間を甲子園で応援できることも、誇りだと思います。私はスタンドで応援することもできませんでした。私は甲子園に出ていないことが、野球人生の原動力になりました。甲子園でベンチに入れなかったとしても、今後の原動力にできる選手もいるかもしれません。どの経験も無駄は一つもないと思って、それぞれの立場でやれることをやっていけば必ず糧になると思います。

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