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高校野球・新世紀

第5部 変わる常識/2(取材後記) 防具に頼らず 過信は危険

「手甲ガード」をつけるミズノの南裏智さん=大阪市住之江区の同本社で2018年2月16日、前本麻有撮影

 華美な色や装飾の用具を禁じる高校野球でも、サングラスや歯を守るマウスピースなど、安全のために使用が認められた用具が増えた。

 大谷翔平が日本ハム時代に使用していた「手甲ガード」が話題になった。当初は認められていなかった用具だったが後日、日本野球機構(NPB)に試合中の使用が認められた。二刀流の大谷が打撃の際に死球から聞き手を守りたいのは当然だろう。その際、一部では、手甲ガードを使用すれば「内角の球が怖くなくなり思い切り踏み込めるのでは」という声もあったが、そこまで過信するのは危険だ。

 アメリカンフットボール界では、「ヘルメットへの過信」が課題になっている。タックルなど強い衝撃を受けると、脳が揺れて組織や血管が傷つく。ヘルメットをしていれば裂傷など目に見える負傷は防げるが、脳しんとうまでは防げない。本場米国のNFLでも脳しんとうの後遺症に苦しむ元選手たちが問題になっている。特に初心者はヘルメットがあるからといって頭から相手に突っ込んでしまう傾向にあり、注意喚起がなされている。

 高校野球にも同じことは言える。高校生には「どうして身につけるのか」を考え、用具に頼り切らないでほしい。防具をしているからといって注意散漫になったり、危険なプレーを見過ごしたりしては本末転倒だ。指導者たちも「その用具を使うことの意味を考えて」と助言してほしい。【前本麻有】

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