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高校野球・新世紀

第5部 変わる常識/4(取材後記) 監督と選手 練習後は上下関係リセットを

選手と雑談をする関西学院の広岡監督(左から3人目)=兵庫県西宮市の関西学院グラウンドで2018年2月22日、安田光高撮影

 毎年3学年で約120人の大所帯となる関西学院(兵庫)の広岡正信監督(64)は選手との距離感を大事にしているという。「遠くても声が届かないし、近すぎてもがんじがらめになる」

 日々の練習では直接指示することはほぼない。「例えば、打撃がいいので捕手から右翼に転向させようとする。直接、本人に言ったら試合で使わないといけなくなる。また右翼でこれまで頑張った選手はどう思うか」。転向させる場合はコーチに言わせるといい、監督の顔色をうかがいがちな選手へ配慮する。直接指導するのは関学大の学生コーチ。各学年に4~10人おり、技術指導のほか、将来の話なども相談に乗っている。

 一方、練習以外では親しみやすい関係を築く。取材した日もグラウンドで写真撮影をする際、広岡監督は自主練習をしている選手を見かけるとすぐに声をかけた。「おーい、お前たちも一緒に撮ろう。新聞に載るかもしれんぞ」。50歳近く年が離れた選手に気さくに話していた。

 指導する側と指導される側はどうしても上下関係になる。それが過剰になって体罰につながっていく。だからこそ、練習が終われば、選手に歩み寄って同じような立場で会話し、上下関係をリセットするのは効果的だと思う。

 緊張と緩和。体罰撲滅へのヒントだと思う。【安田光高】

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