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未来への提言

センバツ90/2 プロ、アマ交流もっと 横浜DeNAベイスターズオーナー・南場智子さん

=根岸基弘撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

    横浜DeNAベイスターズオーナー・南場智子さん(55)

     横浜DeNAベイスターズは昨年、子どもたちに野球の楽しさを感じてもらう「やきゅうみらいアクション」という新プロジェクトを始めた。プロ野球の観客動員は増加傾向にあるが、少子化や野球離れは進んでおり、10年後、20年後を見据え、中長期的な振興策が求められている。

     球団スタッフらが幼稚園や保育園、小学校を訪問するなどして喜んでもらい、効果を確信している。だが、高校生には「プロアマ規定」が壁になる。プロやプロ経験者が小中学生だけでなく、高校生との交流も増やせるよう、プロとアマが互いに歩み寄って手を取り合うタイミングに来ていると思う。

     DeNAはランニングクラブなども持っているが、指導者が選手を継続して見ていくことに大きな意味がある。選手として大成するためにもそうだし、成長の過程でスポーツを楽しむということにもプロの知見は生きる。それを人工的に断絶させる必要はない。ベイスターズの本拠地の横浜スタジアムは、高校野球をはじめアマチュアにもたくさん利用してもらっている。アマの選手はプロのファンであり、アマの裾野がプロを支えるということでもある。互いに協力しながら、野球界を盛り上げていきたい。

     個人としても高校野球の大ファン。家にいる時は絶対にテレビで観戦する。全力を尽くし、やるべきことをすべてやっても夢がかなわないチームがほとんどだが、「甲子園に行くんだ」という高い目標を掲げて必死に頑張ること自体に意味がある。また、もしも途中で挫折してしまったとしても、それは非常にいい教訓になる。いずれにしても、座学では提供できない、すばらしい教育になっている。私は高校時代、水泳部だったが、1秒でも速くなるためにできることを全部やるという忍耐力などを学んだ。

     2009年には、母校の新潟高がセンバツの21世紀枠候補校になった。応援に行く気満々だったが、残念ながら出場できなかった。15年は夏の新潟大会で準決勝に進んだけど、初出場はならなかった。やはり、新聞に載る母校の試合結果などには目がいく。「甲子園」には特別な響きがある。変えていくべきこともあるが、築いてきた伝統は継承していってもらいたい。そして、高校生の夢であり続けてほしい。【聞き手・野村和史】=つづく


     ■人物略歴

    なんば・ともこ

     1962年新潟市生まれ。津田塾大卒後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、99年にDeNAを設立し、現在は会長。2011年にプロ野球界に参入し、15年に女性初の球団オーナーに就いた。

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