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未来への提言

センバツ90/3 海外チームも見たい 漫画家・なきぼくろさん

 <第90回記念選抜高校野球>

    漫画家・なきぼくろさん(32)

     野球が大好きというわけではなく、惰性で続けていた気もする。きっかけは枚方リトルシニアに所属していた中学1年生の時に、1998年夏の甲子園準々決勝でPL学園(南大阪)-横浜(東神奈川)の試合を見たこと。強いと言われるチームが、がむしゃらにやっている姿に感動して、決着のついた十七回まで見てPLが好きになり、入学した。

     野球を題材にしたのも、今は休部になっているがもう一回強いPLを描きたいのがあった。高校に入学してから、いろいろな岐路があった。1年生の6月だったと思う。食事を終えた3年生の食器を片付けるときに残っていた温かい豚肉をポケットに隠し、後で洗って食べた。残飯まであさり、もう怖いものはないんだろうなと同級生の小窪哲也(広島)らと笑った瞬間だった。

     PLではプロに行く先輩のプレーも盗め、目標を決めて考える力が身についた。一生懸命だった。15~18歳の若さで、将来の人生設計を決めているのが、かっこいいところ。キューバや中南米の選手は(野球に)人生が懸かっているので必死だと思う。すごい選手が多いんだろうな。

     一つの代表枠を争う夏の地方大会と違い、センバツでは、海外の高校生チームを招くのも面白い。たとえばキューバなどに来てほしい。自分の人生を懸けて野球をやっている人を見てみたい。21世紀枠を1枠、海外枠にしてもいいと思う。

     女子マネジャーが甲子園練習などに参加するのもOK。女の子がいたら選手は頑張れる。高校時代もファンの子が練習を見ているときはダッシュのスピードは速いけど、疲れを見せず、りりしくしていた。ルールがあるかもしれないけど、みんな頑張っているから。女子野球をエキシビションで招待してもいい。同じ高校野球なんだから一緒にやってもいいのでは。

     現在の高校野球は、選手がテレビカメラを意識しすぎて、少しショーになっている気がする。古い考えかもしれないが、試合中に他のことを気にしている感じ。タイムリーヒットを放って、自然と出てしまうガッツポーズは仕方がないが、相手チームへの配慮は必要。喜ぶことのゴールは試合に勝つことだと思う。

     外野席で試合を観戦することもあるが、夏は座っている椅子が熱を帯びて熱すぎる。シートを用意するとか、選手だけでなく応援に来ている観客への心遣いもあるとうれしい。【聞き手・藤田健志】=つづく


     ■人物略歴

    なきぼくろ

     1985年大阪府生まれ。PL学園時代に9番・右翼手で夏の甲子園出場。卒業後に絵を学び、2015年、モーニング(講談社)にて野球漫画「バトルスタディーズ」で連載デビュー。本名・出川亮太。

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