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第90回選抜高校野球

中央学院 鹿児島でキャンプ 甲子園想定し実戦練習 /千葉

実戦練習に取り組む中央学院ナイン=霧島市の国分運動公園国分球場で

 <第90回センバツ>

    打撃練習に取り組む高鹿隼人一塁手(1年)。後方から福嶋翔平コーチが熱心に声をかけていた

     第90回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)の開幕(23日)まであと2週間。春夏通じて初の甲子園に挑む中央学院は4~9日の6日間、鹿児島県内でキャンプを実施した。霧島市の国分運動公園国分球場を中心に行われ、2年生27人と1年生8人の計35人が参加。記者も3泊4日の日程で練習に同行した。【富美月】

     「素早く動かないと駄目だ。甲子園練習はもっと短いぞ」。4日午後0時半。福嶋翔平コーチの声が球場に響き渡ると、昼食を終えたばかりの選手たちは全力で実戦練習の準備に取りかかった。「3月下旬に近い気温で、少しでも気持ちが高揚した状態で野球をやることが重要。甲子園のリハーサルだね」。相馬幸樹監督はキャンプの意味をそう説明した。選手たちは主将の池田翔捕手(2年)や主務の木下由弥内野手(2年)を中心に「(次の練習まで)あと10分」などと声を掛け合いながらメニューをこなしたが、この日は球場を出る時刻が予定より30分オーバーした。

     宿泊先のホテルに戻り夕食を済ませると、ミーティングが始まった。日中、選手たちがたびたびスケジュールを木下主務に確認している様子が目に余ったのか、福嶋コーチが注意した。「自分たちで把握していないのはおかしい。甲子園と同じだと思って全員が責任を持って臨機応変に動け」。池田主将は「自分の動きをしっかり頭に入れよう」と呼びかけ、上級生が積極的に動くという現チームの方針を再確認した。夜8時すぎにはホテル駐車場で、2年生を中心に互いにフォームをチェックしながら素振りに汗を流した。

     朝方までの雨でグラウンドコンディションが悪く、公園内の屋内運動場での練習となった5日の夜のミーティング。福嶋コーチから練習の姿勢に変化がみられないことを指摘された鹿児島悠輝外野手(2年)らが選手たちに語りかけた。「(主力)メンバーが野球のことだけを考えられる環境を作りたい。この先サポートに入る人は、先を読んで行動し、甲子園に向けた雰囲気作りを心がけてほしい」。その後は内野と外野に分かれての話し合いが始まった。「カットプレーの時もっと声を出そう」「明るい雰囲気をキープしよう」。意見を出し合いながら野球ノートにペンを走らせる選手もいた。

     3日目の6日午前、球場から約20キロ北東にある新燃岳(しんもえだけ)の活動が活発化。灰が降り始める中、選手たちは慌てた様子で昼食の弁当をかき込んでいた。「早く食べないと間に合わないぞ」。積極的な声掛けが目立つようになり、この日からは相馬監督が実際にベンチに入ってサインを出す実戦練習もスタート。消極的な走塁には「そこで止まるな。思い切ったプレーをしろ!」、声が出ていないと「もっと自信を持って言えよ!」。厳しい指示に、練習は一層熱を帯びていった。

     しかし翌7日の実戦練習でも相馬監督の指示内容は徹底されず、池田主将は選手たちに訴えた。「間違いが怖いのは分かる。口に出さない方が恥ずかしい雰囲気を作って全員が状況判断して表現していこう」。その後、攻撃側と守備側のチームがそれぞれ集合。「走路とかライナーバックとか、もっと視野を広げていこう」「打った瞬間に判断の声を出せるようにしよう」。相馬監督が指導してきたことが少しずつチームに浸透し始めていた。

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