メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

燃えろ聖陵

初めての春 支える人たち/2 選手の背中押す福の神 野球部部長・高橋慎吾さん(33) /愛媛

練習に打ち込む選手たちを見守る松山聖陵の高橋慎吾部長=松山市久万ノ台の同校グラウンドで、中川祐一撮影

 <第90回選抜高校野球>

     「松山聖陵の『福の神』」

     部員の保護者やOBからそう呼ばれるのは高橋慎吾部長(33)だ。2016年に野球部長に就任すると、その夏に初の甲子園出場を果たし、17年春の四国大会で準優勝、秋は4強入りしてセンバツ初出場を決めた。自身は野球の経験がない。

     ニックネームの由来はチームの好成績だけではない。「野球のことは分からないので監督の横に立っているだけ。まるで『まつられている』ようなので『神』です」

     今治北高出身。高校時代は途中までバスケットボール部に所属し、その後はギターに没頭した。野球の経験こそないが、実は甲子園とは縁が深い。

     高校卒業後の06年、母校がセンバツに初出場。同校で教諭をしていた父から「応援が足りない」と頼まれ、アルプススタンドで声をからした。

     姉が県立高校の講師を務めていた際、その学校が甲子園出場を果たした。部長に就任当初、部員たちにもこの話を披露。「俺が部長になったから何かあるかも」と冗談交じりに話したが、いきなり甲子園出場という「福」がもたらされた。

     部長として「書類の処理」をしつつ、選手たちの相談にも乗る。

     「監督の要求が頭では理解できているが、体がついてこない」「ブルペンキャッチャーを命じられモチベーションの保ち方がわからない」。監督に相談しにくい悩みを選手たちから打ち明けられる。「できない時は素直にそう伝えればいい」「なぜブルペンキャッチャーに選ばれたのか。絶対に理由があるはず」。技術的なアドバイスができない分、悩む選手の背中をそっと押すようにしている。

     「野球がわからないからこそ、私に相談しやすいのかも。選手の『受け皿』として相談に乗り、『福の神』として勝利をもたらしたい」【中川祐一】

    関連記事

    あわせて読みたい

    毎日新聞のアカウント

    4月4日の試合


    話題の記事

    関連サイト