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’18センバツ・高きを仰ぐ

静高2年連続の挑戦 母校にエール 夢中で核心追い続けて 木版画家・牧野宗則さん /静岡

牧野宗則さん

 <第90回記念選抜高校野球>

    木版画家・牧野宗則さん(78)

     在学中も卒業後も甲子園に応援に行きました。1956年夏の伊那北(長野)戦は初のナイターになり、帰りの列車の静岡着は朝。負けた悔しさも重なって疲れ果てました。

     私は中学時代に静岡の百貨店が催した浮世絵展で実演を見て、伝統版画のとりこに。静高入学後は長期休みのたびに京都にすり師を訪ね、仕事場に泊めてもらいながら技法や道具を学びました。

     進路に美大を考えましたが、伝統版画を教える大学がなく、家業の油問屋を継ぎました。進学しない生徒はわずかだったでしょう。受験する同級生が勉強している選択授業の間、図書室の片隅で版画を作っていました。

     働きながら版画を作り続け、35歳で「伝統版画が廃れるのは悔しい。道は自分で切り開くしかない」と版画家になる決意をしました。妻子もいる。周囲は心配しましたが「アルバイトはしない」と自ら退路を断ちました。

     4月末、東京・銀座の和光で個展を開きます。よい作品を作ることは自分を高めることと精進し、美術界に伝統版画が認められたような気がします。「高きを仰ぐ」。静高の校訓は今も私の中にあります。若者には夢中で核心を追い続けてほしい。球児も頑張って。【聞き手・渡辺暖】=随時掲載

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