メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

スコアブック

第90回選抜高校野球 「考える由利工」のルーツ

 <センバツ高校野球>

     由利工の渡辺監督は、選手が自ら考えて動くことを大事にしている。その根底には、PL学園(大阪)で1970年夏に甲子園準優勝を経験し、由利工の監督を87年から2001年まで務めた斎藤茂樹さん(故人)の影響がある。

     秋田県出身の斎藤さんはPL学園に進み、内野手として活躍した。明大では東京六大学リーグの首位打者を獲得し、社会人野球の日本鋼管(当時)では76年に都市対抗優勝を経験。野球のエリート街道を歩んだ後、地元に戻った。由利工の監督となり、学校の寮に家族と住み込んで、強化に携わった。PL学園との合同練習や試合も実施した。

     当時部員だった渡辺監督は恩師の姿勢を今でもはっきり覚えている。「実際にやってみせても、細かい指導はしない。分からなければ聞きに来いという指導だった」。同じ指導者となった今、その方針を受け継いでいる。「教えてもらうことは当たり前と考える子が多いが、教えすぎは子供のためにならない。考えてもがくからこそ野球は面白い」

     「甲子園は目指すべき場所だ」と言い続けてきた斎藤さんは03年に51歳で亡くなった。その夢を実現させた渡辺監督は、大観衆の前で堂々とプレーする姿に選手の成長を実感した。「これで斎藤監督にも少しは恩返しができる」。ベンチから球場を見渡し、目頭を熱くした。【浅妻博之】

    おすすめ記事
    広告
    毎日新聞のアカウント
    ピックアップ
    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 売れると「認められた」7割 メルカリ、利用者意識調査

    2. 聖火が走ったまち1964-2020 奈良・興福寺 ビール瓶掲げ練習

    3. 五輪マラソン札幌移転でIOC会長が懸念を否定「日本の方々は心配や落胆をしなくていい」

    4. 立憲、ジャパンライフ会長と首相「35年来の知人だった可能性」指摘

    5. 昔話のように語り継がれる一日に 古里の農道で「花嫁行列」 三重・伊賀

    のマークについて

    今週のおすすめ
    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです