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第90回選抜高校野球

静岡7-0駒大苫小牧 球質こそ命、静岡の春

【駒大苫小牧-静岡】静岡先発の春=阪神甲子園球場で2018年3月24日、久保玲撮影
三回裏静岡2死一、二塁、斎藤(奥)に左越え2点三塁打を許し、打球の行方を見る駒大苫小牧の大西=阪神甲子園球場で2018年3月24日、平川義之撮影

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

    第2日(24日・阪神甲子園球場)

     ○…2回戦…○

     ▽午前11時26分開始(観衆3万人)

    駒大苫小牧(北海道)

      000000000=0

      00303100×=7

    静岡(静岡)


     静岡が投打で圧倒した。先発・春は打たせて取る投球で、駒大苫小牧打線を散発4安打に抑えて完封。打線は三回に斎藤の2点適時三塁打などで3点を先取し、五回にも斎藤の適時三塁打で加点するなど計13安打で7得点を挙げた。駒大苫小牧は得点圏に走者を3回進めるも後続が断たれ、先発・大西は制球が甘かった。

    84球 今大会初完封

     静岡の右腕・春はわずか84球で試合を締めた。最速は134キロと決して速いわけではない。三振は一つもない。調子も良くなかったという。それでも、ストライクゾーンにテンポ良く投げ、「気づいたら九回が終わっていた。気持ちよく投げられた」。ホッとしたように小さく笑った。

     一回、先頭打者に死球を与えると、1死二塁から二つ目の死球を与え、ピンチを広げた。だが、元々5点取られたら6点以上取り返すことを目指すチームカラーだけに、焦りはなかった。直球に伸びがないと感じると、リリースポイントを変えながら打者のタイミングをずらし、内外角にバランス良く投げ分けた。「投球ではなく、投球術が良かった」と胸を張った。

     1年生の時は球速を追い求めていた。だが、「体の能力を知るにつれて、自分の生きる道はこっちではないと意識し始めた」。栗林監督から「球の切れが最大の長所」だと言われ、球速よりも球の質と切れにこだわるようになった。この日は27アウトのうち内野ゴロが15。「打たせて取ることで、野手にもリズムをつけられた」というように、打線も13安打とつながった。

     球春を告げるかのように今大会初完封を飾ったエースは「名前についてはご先祖様に感謝したい」と笑いつつ、「春の優勝を目指したい」。まだまだ、春を終わらせるつもりはない。【長田舞子】

    三塁打で勢い

     ○…静岡の斎藤が3番起用に応えた。三回2死一、二塁で外角寄りの直球をすくい上げ、左翼フェンス近くまで運ぶ先制の2点三塁打。これで勢いに乗り、五回1死二、三塁からは内角寄りの高め速球を豪快に引っ張り、右翼手の頭を越える2点三塁打を放った。昨秋は2番だったが、大舞台で3安打4打点と大暴れした。

    持ち味粘投、お預け 大西海翔(かいと)投手=駒大苫小牧・3年

     走者を出しても粘り強く投げ、最少失点で切り抜けるのが持ち味だった。だが、三回2死一、二塁のピンチで捕手は外角を要求したが、直球が内側に入った。静岡・斎藤に左越え適時三塁打とされ、2点を先取された。五回には再び斎藤に高めに浮いた内角直球を捉えられ、適時三塁打。「注意していたが、甘い球を確実に捉えられた」

     緊張もなく、二回までは得点圏に走者を進ませない順調な滑り出しだった。しかし、三回以降は体の開きが早くなる悪癖が出て、内側に球が集まった。ストライクゾーンを広く使えないと、持ち味も発揮できない。

     一塁手・道原が試合前のノックで目に送球を当て、出場できないアクシデントに見舞われた。「勝って次の試合で一緒にやりたかった」。チームメートに勝利を届けられなかった悔しさも混じっていた。【佐野優】

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