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第90回選抜高校野球

日大三5-0由利工 速さは宝、日大三零封

【由利工-日大三】日大三2番手の井上=阪神甲子園球場で2018年3月24日、久保玲撮影
四回裏日大三無死、日置が左越え本塁打を放つ=猪飼健史撮影
粘りの投球を見せた由利工先発の佐藤亜=久保玲撮影

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

    第2日(24日・阪神甲子園球場)

     ○…1回戦…○

     ▽午前9時2分開始(観衆2万5000人)

    由利工(秋田)

      000000000=0

      00020111×=5

    日大三(東京)


     投打の軸が活躍した日大三が零封勝ち。四回から登板した2番手・井上が球威のある直球で押し、6回無失点の好救援。打線は四回、日置の左越えソロ本塁打を機に活性化し、六回に飯村が適時打を放つなど小刻みに得点を重ねた。由利工は序盤の得点機を生かせなかったのが響き、先発・佐藤亜も球を見極められ、苦しくなった。

     ■白球を追って

    救援の2年生、147キロ

     先に動いたのは日大三だった。0-0の四回、先発・中村に代えて2年生右腕の井上にマウンドを託した。

     「中村はストライクも入らず、得点も入らない。気持ちを切り替えていこう」。なかなか来ない流れを呼び込むのが小倉監督の意図だった。

     面食らったのは、「終盤での登板」と言われていた井上だ。何とか肩を作って、緊張いっぱいで上がったマウンド。そんな自身を自慢の速球が救った。

     菊地への初球に自己最速の146キロをマークし、2死三塁で迎えた佐々木への速球は、さらに更新する147キロを記録。そして佐々木を145キロの速球で空振り三振に取ると、直後の攻撃で待望の先取点が入った。

     六回は速球勝負から一転、チェンジアップ主体の投球も見せた。4番・石原には速球を見せ球にして変化球でカウントを整えると、チェンジアップで空振り三振。「初球から(速球に)合わせてくるなと思ったので」。投げるうちに緊張はほぐれ、打者をしっかり見る余裕も生まれた。

     6回を投げ、許した安打は2。急きょ登板した背番号11が試合の流れをぐいっと引き寄せ、2012年夏以降、甲子園では初戦負けが続いていた日大三がようやくその壁を破った。【村田隆和】

    主将が大会1号

     ○…日大三の日置が今大会第1号本塁打。先頭の四回、1ボールからの2球目の浮いたスライダーを強振して左翼席に運んだ。「低い打球でつなごうと思った延長線上がホームランになった」と驚く一打だった。由利工の佐藤亜の直球に差し込まれ、三回までチームは1安打。2巡目からは打席で靴1足分後ろに立ったことで、ボールをより長く見る意識が生まれたといい、この日3安打2打点の頼れる主将は「次は一回から芯で捉えたい」と意気込んだ。


     ■春きらめく

    最後のアウト、自信のK 佐藤亜蓮(あれん)投手=由利工・3年

     毎回走者を背負った。被安打12、5与四球で5失点。それでも味方の無失策に応えるようにイニングの大量失点だけは避けた。「エースの意地」とも言える粘りの投球だった。

     強打の相手に、長打を打たせない投球を心掛けた。投手板に置く右足の位置を1球ごとに左端や真ん中に変えるなどして打者の目先を変えたほか、「芯を外すため」と覚えたばかりのカットボールも積極的に使った。

     だが、「警戒のあまり、腕が縮こまってしまった」。四回に先制本塁打を浴びてからは、焦りも重なって制球を乱した。コーナーを狙えば四球となり、甘く入れば痛打された。「打球の速さは秋田にはないものだった」と脱帽した。

     一方で収穫も。八回2死一塁、右腕を思い切り振って投げた135キロの外角直球で相手のバットに空を切らせ、この日最後のアウトを三振で奪った。「自分の直球もしっかりと決まれば通用する。あれがこの試合のベストピッチ」。口調ははっきりしていた。ほろ苦い経験だけではない。確かな自信もつかんだ甲子園のマウンドだった。【倉沢仁志】

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