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第90回選抜高校野球

智弁学園5-3日大山形 智弁学園、真正4番

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

    第3日(25日・阪神甲子園球場)

     ○…2回戦…○

     ▽午後2時18分開始(観衆3万5000人)

    日大山形(山形)

      000110010=3

      00010211×=5

    智弁学園(奈良)


     智弁学園が中盤に日大山形の主戦、佐藤洸を攻略した。1点を追う六回、1死二塁から左向の左前適時打で同点とし、続く藤村の左中間適時二塁打で勝ち越した。1点差に迫られた八回には2番手・近藤から岡野が右越えにソロ本塁打を放ち、リードを広げた。日大山形は好機でスクイズを決めきれないなど攻撃に精彩を欠いた。

    【日大山形-智弁学園】六回裏智弁学園1死二塁、藤村が左中間適時二塁打を放つ=渡部直樹撮影

    2年生、開眼二塁打

     左中間へ飛ぶ大きな飛球に、智弁学園の小坂監督は「涙が出るほどうれしかった」という。勝ち越しの一打を放ったのが、昨秋の近畿大会で出場機会がなく、公式戦で初めて4番に抜てきした2年の藤村だったからだ。

     同点に追いついた六回1死二塁。藤村は簡単に2ストライクと追い込まれた。次に、日大山形の佐藤洸が投じたのは速球だ。ただ高めに浮いた。「自然と手が出た」と藤村。打球はフェンス際まで伸び、二塁から悠々と左向が生還した。

     昨秋のチーム打率4割2分3厘は出場36校中1位だ。だが「長打力がなく、柱が欲しかった」(小坂監督)。目をつけたのが藤村だった。

     体が開き、左方向へのファウルが多かった癖を矯正するため、藤村は、体の後方からボールを外角へ投げてもらい、右方向へ打つティー打撃を繰り返した。ミートする力が上がった。そして年が明けた頃、小坂監督から「(これからは)4番で行くぞ」と告げられた。

     四回、日大山形に先制された直後に追いついたが、五回にまたリードされた。「流れが良くなかったので、自分が打って呼び込みたかった」。

     意気込んだ背番号17が放った殊勲の二塁打。ただ、藤村は「自分は長打力がまだない。つないで点を取る打撃がしたい」。そう笑った。【村田隆和】

    五回表日大山形2死三塁、渡部が中前適時打を放つ=渡部直樹撮影

    初4番、冷静に長打 渡部雅也捕手=日大山形・2年

     案外冷静だった。先頭打者として右打席に入った四回。追い込まれてからの6球目、真ん中に来た135キロの直球を豪快に振り抜き、左翼フェンス直撃の二塁打として好機を演出した。「左足を小さく踏み込み、球を呼び込むようにじっくりと右足に体重を乗せてボールに力を伝えることを意識した」。公式戦で初めて4番に入り、チーム初の長打で勢いづけた。

     182センチ、84キロの恵まれた体格と背筋力220キロのパワーが長打の秘訣(ひけつ)だが、好球必打の勝負強さもある。五回に2死三塁から放った勝ち越しの中前適時打は、前の打席で二塁打した直球ではなく変化球。攻め方を変えられても器用に対応し、得意の左腕から2安打してみせた。

     社会人のプリンスホテルで強打の外野手として活躍した荒木監督からは、最後まで振り切る意識をたたき込まれている。スラッガーとして憧れる指揮官の前で結果を出し、「自分らしさを4番で発揮できた」。大きな自信をつかんだ様子だった。【浅妻博之】

    智弁学園の2番手で登板し好救援を見せた川釣=猪飼健史撮影

    強気の好救援

     ○…六回から登板した智弁学園の2番手・川釣が好リリーフ。「走っていた」という直球は六回に自己最速を2キロ更新する143キロを計測。さらに落差の大きいフォークボールが効果的だった。4回を投げ、毎回の6奪三振。八回に3連打で1点差に迫られたが、続くピンチも強気の投球でしのいだ。右腕は「(智弁和歌山との)智弁対決に向けて勝ち進みたい」。

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