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第90回選抜高校野球

中央学院、初舞台で堂々 転任コーチのために

【中央学院-明徳義塾】八回表に逆転に成功、ベンチで盛り上がる中央学院の選手たち=阪神甲子園球場で25日、渡部直樹撮影

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

     センバツ第3日の25日に登場した中央学院(千葉)のコーチ、羽豆恭(はずたかし)さん(28)は、4月から日本航空高校(山梨)の教諭になるため退任する。中央学院OBで、寮生の面倒を見るなど選手と多くの時間をともにしてきた。この日は明徳義塾(高知)にサヨナラ負けを喫したが、「今年の関東大会は春に千葉、秋は山梨で開かれる。そこで再会し、ともに甲子園を目指したい」と、今後も良きライバルになると誓った。

     羽豆さんは現・相馬幸樹監督(38)のもとで中央学院のエースとして活躍。大学卒業後は独立リーグ「BCリーグ」でプレーしたが、2014年に引退した。

     「野球はもうやめよう」。そう考えていたころに誘ったのが相馬監督だった。「若い選手に何か伝えられることがあるのではないか」。不動産会社への就職も決まりかけていたが、監督のその言葉に背中を押され、コーチの道を選択した。

     教員免許取得のために再び大学にも通い始めた。日中に講義を受け、夕方以降グラウンドに。夜は居酒屋のアルバイトで生計を立て、寮に寝泊まりして選手の生活もサポートした。優しい人柄が慕われ、センバツ初出場が決まった際は、ともに喜びを分かち合った。

     日本航空高校への赴任が決まったのは昨年7月に練習試合をした縁から。同校に投手を経験したコーチがいなかったため誘いを受けた。教員免許を取得し、今月で中央学院を離れることが決まった。

     センバツは4月に入ってからも続くため、ナインは「大会を勝ち抜き、羽豆さんとの別れを大阪でしたい」と明徳義塾戦で奮闘。終盤に逆転し一時はリードも奪った。羽豆さんは試合後、「甲子園まで連れてきてくれたことに本当に感謝したい」と、善戦したナインをねぎらった。【富美月】

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