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選抜高校野球

「主将で甲子園」実現の明徳義塾の庄野主将

試合前、整列する明徳義塾の庄野太喜主将(右端)=阪神甲子園球場で2018年3月25日、森園道子撮影

 ○明徳義塾(高知)7-5中央学院(千葉)●

 第90回記念選抜高校野球大会第3日の25日に登場した明徳義塾(高知)の庄野太喜(たいき)主将(3年)は「明徳で主将になり、甲子園に出る」と中学の卒業文集につづった目標を達成した。昨夏、突発性の難聴を患ったが、病を乗り越えチームをまとめ上げた。25日の中央学院(千葉)戦は終盤に逆転される苦しい展開だったが、声を出して士気を高め、劇的なサヨナラ勝ちにつなげた。

 京都府宇治市出身。中学時代、守備を重視した明徳のスタイルに引きつけられた。元来勝ち気な性格で「トップレベルの学校で主将をやりたい」と決意。進学決定後、文集に目標を書いた。2016年春に親元を離れ、寮生活をしながら野球漬けの日々が始まった。

 しかし17年夏、練習中に歩くだけで気分が悪くなることが多くなった。耳鳴りやめまいにも苦しめられた。チームが夏の甲子園出場を決めた後の8月、突発性難聴と診断された。「早く野球をやりたい」。はやる思いを抑えて療養し、甲子園はスタンドで応援した。

 症状が治まり、練習に復帰した後の9月、馬淵史郎監督(62)から主将就任を打診された。新チームは練習試合で大敗したばかり。雰囲気を変える必要があり、リーダーシップがあると評判だった庄野主将に白羽の矢が立った。「やったるぞ」と意気込んだ。

 全国から集まったナインをまとめるのは「めっちゃ大変」。反発する選手もいたが「信頼されるようになろう」と前向きにとらえ、思ったことはその場で素直に伝えた。チームは徐々にまとまり始め、昨秋の四国大会や明治神宮大会を制覇した。

 この日は控え捕手としてベンチに入り、試合は安田陸捕手(2年)に託し、伝令役を担った。八回のピンチには市川悠太投手(3年)に「落ち着いて自分のピッチングをしろ」と声をかけ、逆転された後も落ち込むベンチを「大丈夫やぞ」と盛り上げた。試合終了後、「逆転勝ちの経験があったので、受け身にならず攻めることができた」と顔をほころばせ、「目の前の試合を戦い、よりよい結果を求めていきたい」と新たな目標を描いた。【松原由佳】

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