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第90回選抜高校野球

創成館3-1下関国際 創成館、救った強肩

【下関国際-創成館】創成館先発の川原=久保玲撮影
【下関国際-創成館】七回表下関国際2死二塁、甲山の右前打で浜松が本塁を狙うがタッチアウト(捕手・平松)=平川義之撮影

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

    第4日(26日・阪神甲子園球場)

     ○…2回戦…○

     ▽午前9時2分開始(観衆3万人)

    下関国際(山口)

      010000000=1

      20000010×=3

    創成館(長崎)


     創成館が継投で逃げ切った。先発・川原は切れのある球で6回1失点に抑え、2番手・伊藤は味方の好守に助けられて3回無失点。打線は一回に峯、藤の連続二塁打などで2点を先制し、七回は藤の左犠飛で突き放した。下関国際は先発・鶴田が立ち上がりに甘い球を狙われ、打線も九回1死満塁を三ゴロ併殺で生かせなかった。

    継投、堅守 春初勝利

     創成館の右翼手・松山の送球がバウンドして捕手・平松のミットに収まった。回り込んで滑り込んだ下関国際・浜松を間一髪でタッチアウト。1点リードの七回、あわや同点のピンチをしのいだ。

     この回、創成館は好投の先発左腕・川原に代えて右腕・伊藤をマウンドに送ったが、2死二塁とされ、迎えた甲山に右前打を許した。だが、松山はベンチの指示で定位置より前におり、「刺せると思った」と自信があった。投手経験者らしい強肩で、俊足の浜松の生還を阻んだ。

     昨秋は九州大会初優勝、明治神宮大会準優勝と躍進した創成館。タイプの異なる5投手を擁しているのが強みだ。この日の川原は直球を軸に組み立てていたが、左打者に芯で捉えられ始めたため、上手と横手で投げ分ける伊藤にスイッチ。その伊藤は試合4日前に左ふくらはぎを肉離れし、テーピングをして調子は「50%」。本来の球の切れを欠き、九回も1死満塁のピンチを招いたが、2安打を放っていた甲山を内角攻めで狙い通り三ゴロ併殺に仕留めた。

     川原が「後ろに(投手が)いるので思い切って投げられる」と強調すれば、伊藤は「川原がリズムを作って最少失点でバトンを渡してくれた」とたたえた。センバツ3回目でつかんだ初勝利に「伝統は作るもの」と稙田監督。継投と堅守というチームの持ち味を発揮し、新たな歴史を作った。【佐野優】

    「気楽」が一番

     ○…創成館は1番・峯がチャンスメークで活躍した。一回に左中間二塁打で出塁して先制のホームを踏むと、1点差に追い上げられた七回は1死後に中越え三塁打を放ち、藤の左犠飛で生還。「甘い球を逃さずに一回からいいリズムで入れた」と自賛。昨秋の公式戦で3番だったが、その後に不調に陥り、稙田監督が「気楽に打たせたい」と打順を上げた。走者を還す役割からチャンスを作る立場に変わった主将がチームを勢いづけた。

    大きな体、存分に生かし 鶴田克樹投手=下関国際・3年

    【下関国際-創成館】下関国際の先発で好投した鶴田=久保撮影

     失点したことでむしろ吹っ切れた。一回、先頭打者からいきなり連続二塁打を浴び、さらに味方の失策。打ち取ろうという気持ちが力みにつながり、先制を許した。だが、試合前から3点以内に抑えることが目標で「点を取られるのは分かっていた」と開き直った。

     180センチ、93キロの恵まれた体を存分に使って、思い切り腕を振った。2点を失ったが、自己最速を4キロ更新する145キロを記録するなどして後続を断つと、二回以降はテンポのいい投球で好投した。昨夏の甲子園は4番・一塁手で、登板はなかった。冬場に下半身を鍛え体重移動がよりスムーズになり、球持ちも長くなって球威も増した。

     エースナンバーを付けて臨んだ今大会。「打者と対戦できることがすごく楽しみだった」。与四球1と持ち味の制球の良さも示したが、「どんなに良い投球をしても、負けたら悔しさしかない」。甲子園初勝利の夢が持ち越され、大きな体をかがめて絞り出した声は小さかった。【長田舞子】

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    8月17日の試合

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