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第90回選抜高校野球

明秀日立10-1高知 明秀日立、剛球エース

【高知-明秀日立】5安打1失点で2試合連続完投を果たした明秀日立・細川=猪飼健史撮影

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

    第5日(27日・阪神甲子園球場)

     ○…2回戦…○

     ▽午後2時9分開始(観衆1万1000人)

    高知(高知)

      000100000=1

      32002003×=10

    明秀日立(茨城)


     明秀日立は一回、池田の左前適時打や押し出し四球、細川の中犠飛で3点先取。二回も有住の左前2点打で加点し、五回に芳賀の2点三塁打で駄目押しした。先発・細川は直球に威力があり、5安打1失点で2試合連続の完投。高知は先発・中屋が序盤に制球を乱し大量失点したのが痛く、打線も四回の併殺の間の1点に終わった。

    速さより重さ、連続完投

     分かっていても打てない速球。それが明秀日立の右腕・細川のすごさだ。

     象徴的なのが一回、3番・谷岡から三振を奪った場面。テークバックが小さい腕振りから初球にスライダーを見せ、4球連続で速球で押し、最後も内角の139キロでバットに空を切らせた。本塁ベース寄りに立って速球を使いづらくさせようとした谷岡だが「球が重い。スパンとじゃなく、ゴーッと来る」と感心した様子。投球の6~7割程度が直球で、130キロ台後半と目を見張る球速もないが、5安打1失点しか許さず。細川も「どんどん腕を振った」と満足顔だ。

     高校入学後、肩甲骨の柔らかさや肩の強さなどが金沢監督の目に留まり、内野手から投手に転向した。兄の成也がプロ野球DeNAの期待の若手という好素材は今冬、ユニホームがワンサイズ大きくなるほど下半身が力強くなり、通常の1・5倍重いボールで球を切る感覚も磨いて速球の威力が増した。さらに直球と同じ球速ながら、わずかに打者の手元で変化するツーシームも習得。この日は2巡目からスパイスとして交ぜたが、直球と変えたのは握りだけで腕の振りが同じため、違いが分からずに芯を外される打者もいた。

     チームの甲子園初白星に続いて2試合連続完投勝ち。次は大阪桐蔭に挑む。「気持ちでぶつかっていく」と細川。横綱相手でも腕を振り抜く。【新井隆一】

     ■春きらめく

    制球磨き自立を 中屋友那(ゆうな)投手=高知・3年

    高知の中屋友那=猪飼健史撮影

     一回、先頭打者への2球目。外角を狙った直球が真ん中高めに入ると、フェンス直撃の左越え二塁打を浴びた。鋭いスイングを目にして「甘いところに入ったら持っていかれる」。恐怖から右腕が振れなくなった。

     1点を先取された一回1死一塁。4番・芳賀を迎えて以降、ストライクが入らない。3者連続四球で押し出し。二回も3四死球を与え、イニング途中で右翼に回った。

     本当の持ち味は制球力。コースに投げ分け打たせることで、守り勝つ野球を目指してきた。試合途中にブルペンで修正し、六回から再びマウンドを任されたが、一度手放した流れは引き寄せられなかった。

     小学6年からバッテリーを組む島内が練習試合で骨折し、記録員としてベンチ入り。他の捕手とのコンビで引っ張っていくはずが、サインに首を振る余裕すらなかった。「リードが任せきりになってはいけない。自立しないと」。新たな成長につながるきっかけを甲子園のマウンドが与えてくれた。【藤田健志】

    読み的中ダイブ

    七回裏明秀日立2死二塁、芳賀の中飛を高知の中堅手・中越が好捕=長谷川直亮撮影

     ○…高知の中堅手・中越は好守でスタンドを沸かせた。七回2死二塁、明秀日立の4番・芳賀の左中間への飛球をダイビングキャッチ。前の打席で芳賀が左越え三塁打を放っていたことから「定位置より5メートル右側(左翼寄り)に守った」という読みが的中し、「最高でした」。先頭打者として中前打で出塁した四回は、併殺の間にチーム唯一のホームを踏み、攻守で存在感を示した。

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