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’18センバツ・高きを仰ぐ

静岡、全力プレーに拍手 強豪相手に粘り見せ /静岡

【東海大相模-静岡】応援団へのあいさつを終え、引き揚げる静岡の選手たち=阪神甲子園球場で、幾島健太郎撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

     第90回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)第7日の29日、静岡は3回戦で東海大相模(神奈川)と対戦した。静岡は相手打線の勢いを止められず敗れ、8強入りを逃した。しかし、全国屈指の強豪校を相手に最後まで堂々としたプレーを見せたナインに、スタンドからは温かい拍手が送られた。【大谷和佳子、礒野健一、松原由佳】

     ▽3回戦

    東海大相模

    【東海大相模-静岡】五回裏静岡2死満塁、押し出し四球で生還する小林晃輝選手=猪飼健史撮影

      020200031=8

      000010000=1

    静岡

     静高の先発は初戦に続き、右腕の春翔一朗投手(3年)。在校生約160人や卒業生が集まった三塁側アルプススタンドには父隆裕さん(45)も座り、マウンド上の「背番号1」に「平常心」と声をかけた。しかし、序盤に先制を許す苦しい展開となった。

     スタンドがひときわ盛り上がったのは、五回裏。1死から7番・小林晃輝左翼手(3年)が左前打で出塁すると、母綾子さん(48)は「まずは1点につなげて」とメガホンを振る手に力を込めた。その後2死満塁までチャンスを広げ、1番・村松開人遊撃手(3年)がしっかりと押し出しの四球を選んだ。同級生の加山優理さん(3年)は「これからどんどん点を返してほしい」と期待を込めたが、次の打者は凡打に倒れた。

     そして最終回。1死一塁の場面で、藤田大和選手(3年)が代打に。甲子園初打席で中前へクリーンヒットを放つと、母綾さん(45)は「ありがとう」と話し、タオルで涙を拭った。だが、反撃はここまでだった。

     試合終了後、アルプススタンドからは、整列した選手たちに向けて「頑張ったな」「夏に戻ってこいよ」と声が掛けられ、最後まで粘り強く戦い抜いたナインを大きな拍手でたたえた。

    全メガホン手洗い

     ○…三塁側アルプススタンドでは応援団5人が指揮を執り、観客の声援をナインに届け続けた=写真・礒野健一撮影。生徒や保護者らが手にしたメガホンは24日の初戦の後、応援団が約300本を手洗いした。副団長の塚本尚太朗さん(3年)は「流し洗いをした上で、一つ一つ布で汚れを拭き取った。口に付けるものなので、きれいな状態にするのは当たり前」と説明。初戦は準備不足でエール交換のタイミングが合わなかったが、「今日はしっかりできた。最後まで盛り上げていく」と額に汗を浮かべ応援に励んだ。団員の氷見若菜さん(2年)は「スタンド全員が団結し、応援しやすくするのが役割。甲子園の広さに負けないよう頑張ります」と声を張り上げた。


     ■熱球譜

    「夏に戻ってくる」 成瀬和人・三塁手 静岡3年

    成瀬和人・三塁手

     二回の守備。本塁打を許し、2点を先制された場面でも冷静だった。「5点までは予想の範囲。6点以上取れば問題ない」。ゴロを素早く処理し一塁へ送球。簡単には流れを渡さなかった。

     2年連続で甲子園で4番に座った。「(2年生の)昨年と違い、今年は自分がチームの柱。打撃で結果を残すだけではなく、守備でもチームに安心感を与えるのが仕事」

     チームは「全国クラスの強豪に勝つこと」を目標とし、練習に取り組んできた。昨秋の明治神宮大会では明徳義塾(高知)に接戦の末、敗れた。

     今大会、3回戦で東海大相模との対戦が決まると、「努力してきたことを試すチャンス」と気合が入った。それでも、全国の壁を越えるにはあと一歩及ばなかった。

     試合後は「負けた結果は実力不足。真っ向勝負をしたが勝てなかった」と悔しさをにじませた。「今日から一日も無駄にせず、夏に戻ってくる」【大谷和佳子】

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    4月3日の試合

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